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ABTと水筆でつくる「手描きのランチョンマット&コースター」

アーティスト・プロフィール

minne

minneの人気作家さんに聞く、作品レシピ

 

FUN ART STUDIO」と「minne」の特別企画。毎月、minneで人気の作家さんにトンボ鉛筆の画材を使った作品レシピや使用方法をご紹介いただきます。

 


 

今回のminne作家さん

秋山洋子さん
大好きな「パン」をモチーフにした作品を制作するイラストレーター。パンの絵教室も開催。
https://minne.com/@yoko-akiyama

shn

 


 

「手描きのランチョンマット&コースター」のつくり方
 
いつかまた、ホームパーティーを気軽にたのしめる日常が戻ってくることを願って。ウェルカムボードも兼ねたランチョンマットとコースターを手作りしてみませんか。
 
紙に、メニューをイメージするイラストを描き、発色の良い「ABT」と滲みやぼかしを表現しやすい「水筆」を使って水彩画風の雰囲気に仕上げます。
上からラミネートフィルムを貼れば、簡単に完成しますよ。お土産にお渡ししても喜ばれること間違いなしです。
 
さっそく、つくっていきましょう。
 
用意するものはこちらです
 

・筆之助(墨)
・ABT
・水筆
・紙(297×200mm、85×85mm)
・牛乳パック(パレットとして使います)
・鉛筆
・消しゴム
・手貼りラミネートフィルム
・カッター
・カッターマット
 
 
まずは、「ランチョンマット」をつくります。
 
1、紙に筆之助でイラストを描く
 

鉛筆で簡単にイラストを下書きをします。イラストは、振る舞う予定のお料理をモチーフに描くと、素敵な想い出になりますよ。真ん中や上部にスペースをつくり、「Welcome」の文字を入れると、より一層おもてなしの雰囲気が出ます。
 

上から筆之助(墨)で線を描きます。レタリング部分は縦線を太く、袋文字(縁取りのある文字)にして描くといいです。
 

よく乾いたら、下書きの線を消しゴムできれいに消します。
 
 
2、ABTで色付けをする
 

ABTを使い、イラストと文字に色を塗っていきます。
使用色:ABT933、026、947、969、837、126、249、N75 、N79、N49
 

絵柄が多い場合は、同じ色を使う部分を一気に色付けすると早く仕上がります。今回は、ワインボトルとオリーブを同じ色にしたいので、ABT249でまとめて色付けします。
 

左と上から光が当たっている設定でワインボトルは左、オリーブは上の方を白く残して塗るのがポイントです。
続けて、ABT126でワインボトル、オリーブに色を重ね、ワイングラスも色付けをします。
 
 
3、水筆でぼかす
 

ABTで塗った色の上から、水筆で色をぼかします。先ほど残していた余白を埋めるように、色を滲ませていきましょう。
 

2色を混色し、ぼかすとこんな感じに仕上がります。
 

続けて、パンはABT026をメインに使い、947、969 で色付けをします。この3色で自由に塗ってみてください。どれもすこし余白を残しておくことがポイントです。
 

水筆で、ぼかしながら余白に色を滲ませていきます。
 

色味が足りなければ、乾いてからアクセントになる色を重ねましょう。
 
 
4、淡い色を塗る
 

色が薄いパン生地部分は、牛乳パックをパレット代わりにし、ABT026を塗り、水筆で水を足して、より淡い色味にしてから色付けをします。
 

水筆を使うと、淡い色の中でも濃淡を表現することができますよ。同じ色でチーズの側面も塗りましょう。
 

続けて、サラミをABT837と969で色付けします。スライス面は色が淡いので、牛乳パックパレットにABT837と969を塗り、水筆で混ぜて色味を淡くしてから塗りましょう。
 

 
 
5、影を描いて仕上げる
 

ABTはグレーやベージュなど、ニュアンスカラーの色味が多いのも魅力。今回は、文字の下やイラストの右側など、影をつけたい部分に、N79を塗り、立体感を表現していきます。
 

イラストに近い部分には、さらに細くN49で色を入れると、より全体の表現に奥行きが生まれます。上から水筆を使い、色を滲ませてください。細かい所は線が歪んでしまっても、あとから水筆でぼかせば大丈夫です。
 

影が濃いほど絵が締まります。思い切って描きましょう。
 

最後に枠線を描きます。ABT249のブラッシュ芯(筆芯)で太い線を、内側に細芯でもう1本、フリーハンドで枠線を描きます。
 


 
次に、コースターをつくりましょう。
 

1、筆之助で名前とイラストを描
 

まずは紙に鉛筆で、お招きする方の名前と、植物のリースイラストを下書きします。
名前部分は筆記体のレタリングにするので、縦の線を太くします。
 

筆之助で上から下書き線をなぞります。リースイラスト部分は、紙を回しながら描くと、よりスムーズになぞることができますよ。
 
 

2、ABTで色付けをする
 

ABT N79とN49で影を描き、水筆で滲ませます。水筆の筆先はこまめに水で洗うと混色しすぎず、綺麗に色を滲ませることができます。
 

ABT249、126で白い余白を残して葉に色付けをし、水筆で滲ませます。
単色と2色混ぜる部分があると色彩が豊かになります。
 

ABT026の細芯で花の実を色付け、837の細芯で花のあしらいを描き足します。
バランスを見て、葉や実の色を水筆で滲ませましょう。
 

色付けが完成しました。名前が入っていると、より特別感がありますね。

 
 
3、ラミネートフィルムを貼る
 

100円ショップなどでも手に入る、手貼りのラミネートフィルムを用意します。写真はA4サイズのものです。
 


薄いフィルムを剥ぎ、ランチョンマット、コースター、それぞれイラスト面を下にして置いて、薄いフィルムを戻し挟み込みます。コースターはこのように、まとめて貼るのもおすすめ。中の紙の四辺が余裕をもってフィルムに収まるサイズ感が理想です。
 

カッターマットの上に置き、接着面を手で押さえて接着したら、余分なところはカッターで切ります。
 

「手描きのランチョンマット&コースター」の完成です。
 

当日のテーブルコーディネートにプラスすれば、より心のこもったおもてなしを演出できます。ぜひ、参考に描いてつくってみてくださいね。
 


 
秋山洋子さんの作品は、minneでご覧いただけます。
秋山洋子さんの作品一覧はこちら

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