minneの人気作家さんに聞く、作品レシピ
「FUN ART STUDIO」と「minne」の特別企画。毎月、minneで人気の作家さんにトンボ鉛筆の画材を使った作品レシピや使用方法をご紹介いただきます。
今回のminne作家さん
asheliaさん
水彩で描いた原画をもとに、オリジナルアクセサリーを制作。繊細な色彩の組み合わせと美しい透明感が魅力。
https://minne.com/@ashelia
「泡波海月アクセサリー」のつくり方
前回ご紹介した「紫陽花アクセサリー」のつくり方に続き、今回は、水性マーキングペン「ABT」と優しい色味が揃う色鉛筆「IROJITEN」を使ってアクセサリーをつくります。
ABT(全108色)もIROJITEN(全100色)もカラーバリエーションが豊富なので、カラフルかつ、繊細な色の移ろいを描いてみたいなと思いました。モチーフは「夏の夕凪の海」に決定!フォルムはトライアングル型にしましょう。
1. ABT、IROJITENで原画を描く
はじめに紙の上にスパッタリングをし、背景を描いていきます。イメージするのは海の水しぶきです。
まずはパレット(クリアファイルなどのツルツルした非吸水面)にABTで色を乗せ、水分を多めに含んだ筆で色をとります。筆は太めの柔らかいものを使うのがおすすめです。
※下絵のサイズは、つくりたい(アクセサリーの)サイズの4倍くらいを目安に描きます。
(今回使用した紙は、キャンソンのLavis Techniqueです。)
スパッタリングの方法ですが、ポタポタと紙の上に色を落としてもいいですし、適当な板などで、筆先を弾いて色を飛ばしても綺麗ですよ。
※使用したABTは803、623、403、725 です。
インクを乾かしたら、IROJITENで背景を描き足します。淡いグラデーションになるように色を重ねていきましょう。さらに、水の中をただよう海月(クラゲ)も描くことにしました。
海月はトレーシングペーパーにサンプルを描いた後、透かして位置を決めてから、色鉛筆で直接画用紙に本番を描きます。
IROJITENは絶妙な色が揃っているので、たくさんの色を使い、華やかに描き込むことがポイントです。すべての色味が美しく、混色して変に濁る心配もないので、初めて使用するという方も、思いつくままにどんどん色を乗せていっていただきたいです。
今回はABTの色味に合わせてブルー系とピンク系をメインに使用しました。
※使用したIROJITENは、P8,P9,P11,P12,P17,P18,P19,P20,VP1,VP9 ,DL7です。
2. プラバンから三角形を切り出す
描いた原画をパソコンに取り込み、フロストプラバンに印刷します。印刷できたら、プラバンからランダムに三角形を切り出します。
※プラバンは焼くと縦横半分ほどに縮むので、大きめに切りましょう。
(プラバンの種類によって縦横の縮む比率が均等ではないため、縦横均一なマス目を書いたプラバンを一旦試しにトースターなどで縮めてみてもいいと思います。)
3. アクセサリーにする
プラバンをトースター(500Wで20秒程度)で焼いたら、ピンセットで取り出します。プラバンが反って、動きが止まったら取り出し時です。
耐熱の手袋で、バレッタは金具に合わせてアーチをつけ、アーティスティックワイヤーとレジンで台座にしっかり固定をします。
ラメとオーロラのホログラムを混ぜ、レジンでコーティングをし、さらにクラッシュシェル、パール、スワロフスキーでデコレーションをしたら完成です。
全体は夕凪の海のイメージで、三角形の端は「砂浜に打ち寄せられる波の泡」をデコレーションで表現し、またメイン部分には「ゆらゆらと浮かぶ海月」を描き、絵画的な雰囲気に仕上げてみました。
みなさんもぜひ、お好みの色味でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
※ABTは水性染料インクの為、色によっては日光や紫外線の影響で退色する場合がございます。
asheliaさんの作品は、minneでご覧いただけます。
泡波海月トライアングルバレッタ、ピアスセットはこちら