2024.6.18
淡色を楽しむ♪ 紫陽花をモチーフにしたハンドメイドアイデア
Craftie Homeのアンバサダーさんに教わる、ハンドメイドアイディア
「FUN ART STUDIO」と「Craftie」の連載企画! Craftie Homeのアンバサダーさんにハンドメイドレシピや暮らしの中にハンドメイドを取り入れるアイデアをご紹介いただきます。
こんにちは! Craftie(クラフティ)です。
Craftieは、ハンドメイドを通じて、毎日の暮らしをちょっとだけ豊かにするモノやコトをお届けしています。そんな私たちの活動を一緒に盛り上げてくれるのが、ハンドメイドキットブランド Craftie Home のアンバサダーのみなさんです。ものづくりが大好きな彼女たちは、同時に暮らしづくりの達人!今回は、その中の一人、mariさんに、アンティーク風アイテムの作り方を提案してもらいました。
Craftie Homeアンバサダー。暮らしの一コマ、子供との日常をInstagramに投稿。日々の暮らしのなかで趣味のハンドメイドを楽しむ。
自分も家族も楽しい、大好きなハンドメイドの時間
ハンドメイドやものづくりの楽しみ方は、人それぞれ。日々子育てに励むmariさんも、お子様を寝かしつけた後の一人時間にハンドメイドを楽しんでいるようです。
「好きな音楽をかけながら、のんびり黙々と何かを作るのが楽しみで、私にとってのストレス解消法です!子供の頃からものづくりが大好きだったので、子供達ともワクワクを共有したく、一緒に簡単な工作を楽しんだりもします」と、mariさん。今回はそんなmariさんに、今の季節にぴったりな紫陽花をモチーフにした3つのハンドメイドレシピを教わります。
ハンドメイドレシピ 1.
淡い色合いに癒される紫陽花のポスター
花びらに1枚ずつ色を塗り、ペタペタと貼り付けて作る紫陽花のポスターです。ポスターの土台となる紙にも淡く色付けをして、ちょっぴりアンティーク風に仕上げます。
「紫陽花の花はそのまま咲いているところも、ドライフラワーにした状態も好きです。今回はドライフラワーの色合いのイメージで作りました」
紫陽花のポスターの作り方
【材料】
・画用紙(ポスターの土台。今回はA4サイズのスケッチブックを使用)
・フレーズ用の画用紙
・トレーシングペーパー
【道具】
・ABT (カラー筆ペン)990、992、192、991、228、850、969、N65
・水筆(小筆)
・ピットマルチ2
・アクアピット強力ペンタイプ
・PPシート(もしくはクリアファイルなどの水を弾くもの)
・霧吹き
・ハサミ
・シャープペンシル(または鉛筆)
・消しゴム
【作り方】
1. PPシート(もしくはクリアファイルなど)の上にABT990、992を出し、上から霧吹きで水をかけます。
2. 1を画用紙に押しつけ、色付けをします。これでポスターの土台の背景に色が付きました。
3. トレーシングペーパーに紫陽花の花びらを1枚ずつ描いていきます。ベースの色になる900、992、192、990で、縦1.5×横1cmくらいの丸を描きます。
「紫陽花の花びら4枚で1つのお花になるので、同じ色4枚で1セットになるよう作ると良いです。今回は1本の紫陽花につき、花びら96枚、24セット作りました」
丸を描いたら、上から991、228をちょんちょんと重ねて、お好みの色にします。色の変化を楽しみながら自由に描いてみてください。
水筆で花びらの中に円を描くように色を滲ませます。これでグリーン系の紫陽花の花びらが描けました。
ピンク系の紫陽花も同様に作ります。ベースとなる990、992で花びらを描き、850、192を上から重ねましょう。
4. トレーシングペーパーに、969、992を使い紫陽花の茎を、N65でガラス瓶を描きます。茎は2色を重ねるように描き、水筆で馴染ませます。ガラス瓶は白い部分をあえて残すことで、透明感のあるガラスを描けます。
5. 描いた花びら、茎、花瓶をハサミで切り取ります。トレーシングペーパーはカットすると“くるん”となりますが、この後のりで貼り付けるので大丈夫です。
「水筆でABTの色を混ぜ合わせる工程がとても楽しかったです。色の組み合わせは無限大なので、ぜひお好みの色で色々と試してみてください」
6. 画用紙をお好みのサイズにカットし、お好みのフレーズを書きます。今回は縦3×横13.5cmにカットし、969の細芯で「let’s just sit quietly and listen to the secret the rain wants to tell us.」と書きました。鉛筆で下書きをすると綺麗に書けます。
7. 2で作ったポスターの土台に、フレーズの紙→茎→ガラス瓶→花びらの順に貼り付けます。はじめに貼る位置を薄く下書きしておくとバランスを取りやすくなります。茎の先は空間を開けて、最後に紫陽花の花を貼るスペースを残しておきましょう。
「花瓶と茎はピットマルチ2使用しました。細かい所にも広い所にも使いやすかったです。強力接着で、トレーシングペーパーもしっかり貼り付けることができました」
花びらは、あえてのりを全体に塗らず、中心から半分くらいまでに塗ると、くるんとした立体感が残りお花らしくなります。4枚1セットでどんどん貼っていき、1セット同士は重なりすぎないように貼り付けていきます。
「花びらにはアクアピット強力ペンタイプを使用しました。まるでペンで描くように塗れて使いやすかったです。細かいところもはみ出したり手がベタベタになったりせず、綺麗に作れました」
8. 全ての花びらを貼り付けたら完成です。お好みの額縁に入れて飾るのも良いですね。
「切った花びらをペタペタと貼り付ける工程は、お子様も一緒に楽しめると思います♪」
ハンドメイドレシピ 2.
ティータイムに楽しさを添えるケーキトッパー
続いてはお好きなケーキに刺して楽しめる紫陽花のケーキトッパーの作り方をご紹介します。ポスターと同じくトレーシングペーパーに花びらを描いて作りますが、デザインが異なるのでまた違った紫陽花の表情を楽しんでみてください。ケーキ以外のインテリアにも活用できますよ。
ケーキトッパーの作り方
【材料】
・トレーシングペーパー
・爪楊枝
【道具】
・ ABT (カラー筆ペン)620、553、636、685
・ 水筆(小筆)
・ 筆之助しっかり仕立て ホワイト
・クリアファイル(パレット用)
・ベージュのマスキングテープ(できれば幅の細いもの)
・ハサミ
【作り方】
1. トレーシングペーパーに、ABT620、553で縦1.5×横1cmくらいの丸を描き、紫陽花の花びらを描いていきます。そのあとパレット用のクリアファイルに636、685を出し、水筆で色を重ねます。
ポスターと同様、花びら4枚で1つのお花になります。1本のケーキトッパーに花びら4枚を使うので、お好みの数だけ描きましょう。
「ABTはスゥーッと描き心地が良くて大好きです。トレーシングペーパーに描いて水ペンで色を混ぜた時の透明感や色の混じり合い、グラデーションの綺麗さに感動しました」
2. 筆之助ホワイトで、花びら1枚ずつに線を5本ほど描いていきます。
「筆之助は筆先が程よい硬さで使いやすかったです。パステルカラーは濃い色の紙やABTのインクの上に重ねても、発色がとても綺麗でした」
3. 線を書いたらハサミでカットします。この時、後から爪楊枝に巻きやすくするため、写真のように5㎜ほど下を残しておきます。
4. ベージュのマスキングテープで、爪楊枝に花びらを貼り付けていきます。花びら4枚を少しずつずらしながら重ねて並べ、5mmほど残しておいた部分にマスキングテープを貼ります。花びらは線を書いた方が内側に来るようにします。
爪楊枝の持ち手部分にくるっと巻き付けて、花びらの形を整えます。
「マスキングテープは幅の細いものが目立たないのでおすすめです」
5. 636で、お花の真ん中になる爪楊枝の部分に色付けをします。花びらに色が付かないよう注意しましょう。
6. ケーキトッパーをお好みのケーキやお菓子などに飾って完成です。家族で楽しむティータイムはもちろん、おもてなしにもぴったりですね。
ケーキ以外にもリースに刺すなどして、お部屋でのスタイリングも楽しめます。ご紹介した色以外にも、お好きな色で作ってみてください。
ハンドメイドレシピ 3.
手作りで想いを伝えるメッセージカード
ちょんちょんと小さな点をつけるように花びらを重ねて描く紫陽花が可愛らしい、メッセージカードの作り方をご紹介します。プレゼントに添えるのはもちろん、日頃の感謝を伝えてみるのもおすすめです。紫陽花の色はお好きな色で描いてみてください。
メッセージカードの作り方
【材料】
・名刺サイズの画用紙(55mm×91mm)
【道具】
・ABT (カラー筆ペン)533、N95、620、491、192、772、761、850、
・筆之助しっかり仕立て グレー
・シャープペンシル(または鉛筆)
・消しゴム
【作り方】
1. 今回は名刺サイズの紙で、横向きと縦向き2つのデザインを作ります。縦向きのカードは、上下にABT553で5mmほどの太線を描き、その隣にN95で細線を描きます。
2. 紫陽花を描く位置とメッセージの下書きをして、620、553、491でお花を描いていきます。今回は左寄りに大きめの紫陽花を描き、お花部分に沿うようにメッセージを書きます。紫陽花は濃い色から順に描くと、全体のバランスが取りやすいです。
紫陽花の花びら4枚で1つのお花になります。ABTの筆芯でちょんちょんと描いてみてください。
お花を描けたら、N95でお花の隙間を埋めるように点々と描き、筆之助グレーでお花の中心の点を描いていきましょう。
3. お花が描けたら、312で葉と茎を、筆之助グレーでリボン、メッセージを書き、縦向きのカードの完成です。
「筆之助しっかり仕立ては細かい文字も書きやすく、今後もカード作りなどで活躍しそうです」
4. 横向きのデザインは、周囲を曲線で囲うように192で縁を描いていきます。模様が均等になるように、約1cm間隔で薄く曲線の下書きをすると綺麗に描けます。
5. 紫陽花を描く位置とメッセージの下書きをします。今回は右側にメッセージを、左側に紫陽花を描きます。
6. 下書きの位置に沿って、772で紫陽花の花びらを描いていきます。基本的には小さな花びら4枚で1つのお花になるよう描き、隙間に所々1枚ずつ花びらを点々と描きます。
7. 761、850でさらに点々とお花の隙間を埋めたら、葉っぱを描きます。192の細芯で茎と葉の輪郭を描き、筆芯で葉の中を塗ります。
「お花部分は濃い色から順に描くと、バランスが取りやすいと思います」
8. お花の右横に192でメッセージを書いたら、横向きのカードの完成です。下書きをした場合は消しゴムで消しておきましょう。
紫陽花をモチーフにしたハンドメイドレシピ、いかがでしたか?
「今回の制作は紫陽花の花びらを作る際に、水筆でABTの色を混ぜ合わせる工程がとても楽しかったです。ABTは以前から愛用していましたが、くすみ系やパステル系のカラーも豊富で、思わず集めたくなってしまいます」と、mariさん。ご紹介いただいたレシピを通してmariさんのハンドメイドへの想いが伝わり、こちらまで制作欲が湧いてきますね。ぜひmariさんのアイデアを参考に、あなたのお好きな色で制作を楽しんでみてください。
写真/mari
文/manami(Craftie Home)