これからいよいよ行楽シーズン。楽しい思い出をトラベルノートにしたためている人もたくさんいますよね。そして旅に欠かせないのが地図!
今回はイラストマップの描き方を紹介したいと思います。
※作例内の地名やお店の名前は架空のものです。実際の地図には個人情報や変動する情報が含まれる場合があるので、本記事はプライベートなメモや、思い出ノートの用途として楽しんでくださいね。
●まず最初に、道や鉄道など、表記のルールを決める
あらかじめ一覧にしておくと作業がやりやすくなります。
道路の色などは、のちのち地図の上に文字などの要素がたくさん乗ってくるため、トーンを抑えめの色を選ぶと見やすい地図になります。
●下絵を描こう
色鉛筆などでうすく下絵を描きます。別の紙に鉛筆などでメモやコンテを描いておいて、それを見ながら下絵を描いくとわかりやすいですよ。
●下絵を元にABTで線を描く
下絵が描けたらいよいよ本番! 道の線は、「大通り」→「中くらいの通り」→「小道」の順で線を引いていくと、地図のバランスがとりやすいです。
グラフィックマーカーの『ABT』は、線に強弱のつけやすいブラッシュ芯と、小回りの利く細芯のツインタイプなので、道の太さを描き分けるのにうってつけです。
●鉄道の線を描く
●川や公園を描く
●目印や立ち寄りのポイントをつける
立ち寄りポイントをドットで示します。目立たせたいので赤色を使いました。こんな時はプレイカラードットが便利ですよ。
●駅や通り、目印の名称を書く
目印などの文字は読みやすくしたいので、細字の油性ボールペンで書くのがオススメ。
●立ち寄りスポットの名称を書く
立ち寄りスポットの名称は、この地図で伝えたいメインとなる部分なので、文字も大きくくっきりと! 大胆に強弱もつけられる筆文字サインペン『筆之助カラータイプ』を使って書き文字にアクセントをつけました。
だんだんにぎやかになってきましたね。
●余白のスペースにあしらいを
余白のスペースに木などちょっとしたイラストを入れると、イラストマップの雰囲気がでてきます。
■プレイカラードットを使った飾りイラスト例
●仕上げ
最後にタイトルと、描いたスケッチなどを地図のまわりに組み合わせれば完成!
作例では別の画用紙に描いたイラストを切り抜いて、『PITリトライ』で貼り付けています。
●応用編
作例で使用した表記ルールをもとに、今度はハイキングマップを描いてみました。 色や画材の組み合わせでイラストマップの表記の方法は無限なので、ぜひ楽しんでみてください!
●方眼罫タイプのノートを使うとさらに描きやすい
まっすぐ線を描いたりするのが難しく感じるときは、方眼罫タイプのノートが便利!
●見開きページで大胆に!
『ABT』のブラッシュ芯は絵筆のような勢いのある線も描けるので、大胆なページのレイアウトにも挑戦できます!
●ミニマップにして、組み合わせてみる
カラーペーパーなどに描いた地図をスケッチ帳のメモとして貼るのもいいかもしれませんね。
●デザイン重視のイラストマップ
道の線に濃い色を使ってみたり、クラフトペーパーなどに描けば、個性的なイラストマップに!
文字をちょっと小さめに書くと、デザインのバランスがとりやすいです。
●道の色にビビッドな色を使ってみる
描く街の雰囲気に合わせて、濃い色やビビッドな色を選んでみるのも◎! そして、道の色に書き文字が負けないように、『筆之助しなかや仕立て』などでメリハリのある文字を書けば、より賑やかなイラストマップに。
●色鉛筆と組み合わせてみる
色鉛筆と組み合わせれば、やわらかい雰囲気も表現できたりします。
道の部分をABTで、水辺や原っぱなどを色辞典で描き分けてみました。水性インクの『ABT』を先に使うのがコツです。
●さいごに
イラストマップは、描くのにちょっぴり慣れが必要なので、難しく感じるときは、まずは描く道や目印などの要素を少なめにしてみると描きやすいです。
例えば、駅(起点)、大通り、目的地の3要素くらいでまとめて、慣れてきたら少しずつ路地や目印を加えていくような感じです。
もし地図を見るのが苦手な人は、道順を追わず、鳥が空から街を眺めるようなイメージで、ちょっと広めの範囲を頭の中に思い浮かべてから描いてみてください!
(おまけ)ABTで描いた道路色の例