
こんにちは。
イラストレーターのカラシソエルです。
秋はおいしい食べ物がたくさんありますよね。今回はそんなおいしい食べ物からヒントを得た配色アイディアを4つ紹介しようと思います。
ABTを使って実際に描いてみたイラストと合わせて紹介します。
この配色を使えば、どこか秋らしく、お腹が空いてくるイラストやデザインが作れるかもしれません…!
●使う道具

1. 絵の具用パレット
白くて色が見えやすく、ABTのインクの乗りが良いのでおすすめです。
クリアファイルでも代用できます。
2. キッチンペーパー
筆を拭くとき吸水量が多いので使いやすいです。ティッシュでも代用できます。
3. 画用紙
水に強い水彩紙がおすすめ。
4. ABT
5. 水筆 TOMBOW WATER BRUSH 中筆
6. 水
●配色① 栗ごはん

ほかほかごはんと、ほんのり甘い栗がおいしい栗ごはんからのアイディアです。
栗ごはんの鮮やかな栗の黄色(025)、栗の皮のブラウン(899)、胡麻のダークグレー(N25)の配色。
彩度の低いブラウンとグレーの中で、鮮やかな黄色が映える配色になっています。
秋の落ち着いた雰囲気になります。
この配色で描いてみたイラスト

栗ごはんカラーの風船でマジックショーをするネズミのイラストになりました。
黄色が主役になるようにブラウンの部分を多めにしています。
• 線画:899
• 風船:899/025(ABT水彩)
• 帽子と蝶ネクタイ:N25
●配色② さつまいも

秋といえば焼き芋!ほかほかでほくほくで甘くておいしいさつまいもからのアイディアです。
さつまいもの皮の赤紫(757)、中のおいしそうな黄色(985)、葉っぱの緑色(126)の配色。
3色とも主張が強いとまとめずらいので、緑は黄色寄りの126を選びました。
この配色で描いてみたイラスト

さつまいもコーデで焼き芋をする人を描きました。
757をメインカラー、985をサブカラー、126をアクセントカラーにしています。
焼き芋用の落ち葉と、そこから出る煙を水筆で滲ませてグラデーションにし、さつまいものいい香りが漂ってきそうな色合いにしてみました。
• 線画/インナーやパンツなど:757
• カーディガン:985(ABT水彩)
• ピアス:126
• 煙:985(ABT水彩 水多め)
●配色③ かぼちゃ

ハロウィンのイメージが強いかぼちゃも秋のおいしい食べ物です。煮込んでも焼いてもおいしいかぼちゃからのアイディアです。
かぼちゃの皮(158)、果肉(025)、種周り(905)の配色。
野菜っぽい色合いがかわいい組み合わせです。
ちなみに、ここにパープル系の色を加えると一気にハロウィンっぽくなりますよ。
この配色で描いてみたイラスト

ブーケを持って爆走する猫のイラストが出来ました。
905をメインカラー、025をサブカラー、158をアクセントカラーにしています。
本物のかぼちゃではアクセントになっているオレンジをあえてメインに使うことで、イラストの印象は変えつつ配色による雰囲気は残すことができます。
ABTを水筆で溶いて使うことで、同じオレンジ(905)でも異なる質感を表現できます。
• 線画/タイヤの塗り:905
• 車:905(ABT水彩)
• 猫/ブーケ:158
• ブーケの花:025/905
●配色④ 秋鮭

最後はお魚、秋鮭からのアイディアです。
鮭の身(925)、皮(N65)、付け合わせの大葉(245)の配色。
ABTにグレーはいくつかありますが、少し青みを感じる気がするN65にしました。
大葉は鮭のオレンジとはっきりしたコントラストにしたかったので強めのグリーン(245)を選んで
います。
この配色で描いてみたイラスト

鮭の配色を建造物のイラストに充てた「秋鮭ハウス」が描けました。
925をメインカラー、N65をサブカラー、245をアクセントカラーにしています。
この建物イラストだけを見たら、秋鮭の配色とは気づかないかもしれません。
まったく関係のなさそうなものに応用するとなんだか面白いですね!
• 線画:N65
• 家の壁:925(ABT水彩)
• レンガ模様:925
• 庭木:245
● さいごに

完成したイラストを並べてみました。
お腹が空いてきたでしょうか?笑
テーマを決めて配色を作ってみるととても楽しいですよ。
身近なものにもたくさんヒントがあることに気付いてわくわくできます。
紹介した配色は一例ですので、ぜひ自分だけの配色を作ってみてください!
