今回のかんたんイラストは、洋風お菓子の描き方がテーマです!
水性ペンや色鉛筆を使って色々なお菓子を描いていきましょう。
●水性ペンと色鉛筆で描くお菓子イラスト
今回は線画を描いてから色を塗って仕上げる方法で描きます。
線画に使うのは、水性マーカーの『プレイカラー2』。細芯と太芯を備えたツインタイプでカラーは全36色になります。描くお菓子のイメージに近い色を、線画の色に選んでいきます。また、焼き菓子やチョコレート系のお菓子を描く場合は、ベージュやブラウン系も多く揃えたABTもあると、より微妙な色合いまで表現できますよ!
描いた線画の塗りには『色鉛筆』を使います。それぞれの画材の使い方や、カンタンに描くコツを説明していきますね。
●線でお菓子を描く
まずはそのお菓子の特徴が分かりやすい向き(正面や真上など)で描くようにしてみましょう。そして、クッキーなら四角や丸、プリンなら台形、ドーナツなら二重丸…といった感じで、シンプルな形をイメージしながら描いていくと特徴を捉えやすくなります。
線の色は、例えば焼き菓子はオレンジ系、チョコレートはブラウン系、モンブランはイエロー系という風に、そのお菓子をイメージしやすい色を選びます。プレイカラー2はツインタイプのペンなので、輪郭は太芯でくっきり、細かい部分は細芯で描くといった使い分けもできます。
もし、いきなりペンで描くのが難しいときは、色鉛筆などで下絵を描いておくと、仕上がりのイメージもしやすく、失敗も少なくなります。
下絵の線には、だいだいいろや、うすだいだいなどの淡い色を使うと、清書の線や塗りと重なっても目立ちにくくなります。
●お菓子に厚みをつけてみよう
今度はそのお菓子が立体に見えるように描いてみましょう。少し斜めから見た構図になります。
立体というと、ちょっと難しく感じてしまいますが、下図のサンプルの様に同じ形を2つ描き、端を線で繋ぐだけで立体風に描けてしまうお菓子も多いので、実際のお菓子を観察しながら描いてみましょう。
型抜きや容器に入れて作るお菓子は、面を2つ描いて端を繋げると立体風に描けるものが多いです。手で形作ったり、オーブンで膨らませるようなお菓子は、底の面を意識して描くと立体感が出しやすくなります。
線画が描けたら、いよいよ着色です!
●色鉛筆で色を塗ってみよう
それでは着色に入ります。ペンで描いた線の内側を色鉛筆で塗りつぶしていきます。最初はシンプルな塗り絵の要領でオーケーです。慣れてきたら、複数の色を混ぜ合わせたり、筆圧に強弱をつけながら、お菓子の雰囲気をより詳細に表現してみましょう。
色を混ぜ合わせる場合は、薄い色の方から塗っていくと、色の変化をつけやすいです。少しずつ塗り重ねていくのもきれいに塗るポイント。
筆圧は、強めに塗ると濃く均一な塗りになり、弱めに塗ると画用紙のざらざら(テクスチャー)が現れて、淡くラフな風合いになります。チョコレートやフルーツのようなつるつるした部分には筆圧を強め、焼き菓子やケーキのスポンジのようなざらざら・凸凹した部分には、筆圧を弱めに塗って、素材感を表現することもできます。
パイなどの焼き色のつけかたは、ベースとなる生地の色を塗ったら、だいだいいろなどの暖色を塗り込みましょう。最後にちゃいろや、こげちゃいろなどで焦げ目を入れて仕上げます。塗り込み具合で焼き加減もコントロールできますよ。
しっかり塗れたらお菓子のイラストは完成です!
●周りにあしらいのイラストを入れて華やげてみよう
お菓子のイラストだけだとちょっと寂しい時は、フォークやスプーンのカトラリーを添えてごちそう感をだしたり、お茶やコーヒーなどのカップと組み合わせて、デザートやおやつの雰囲気を演出をしてみましょう。
また、描いたお菓子の材料や素材のイラストを並べると、そのお菓子の風味がイメージしやすくなります。他にもキャラクターを描いて、コメントを入れてみるのも!
●お菓子ギフトやレシピノート、フードダイアリーに活用してみよう
ギフトやお土産のお菓子のイラストを描いて、メッセージカードとして添えれば、より気持ちが伝わりそうですね。
クラフト紙なら、紙の質感と色合いをお菓子のトーンに活かすこともできます。色鉛筆のしろなども積極的に使ってみましょう!
他にもフードダイアリーやレシピノートにも活用できます。イラストがあるとより分かりやすくなりますね。レシピノートの書き方は以前の記事で紹介しているので、参考にしてみてください!
●さいごに
食べ物のイラストは形(線)以外にも、色や質感も美味しさや雰囲気を伝える大事な要素。モチーフのお菓子を観察しながら、配色・混色、塗りを工夫すると、より美味しそうなお菓子イラストが楽しく描けると思います!
作例で描いたお菓子をテンプレートにしました。プリントアウトしてなぞったりして、練習などに使ってみて下さい!