みなさんこんにちは!
レタリングアーティストのDanaeです。
ハンドレタリングの中では、筆ペンや水筆などをブラッシュ(ブラシ)を使って文字を描く事をブラッシュレタリングと呼んだりしますが、そのブラッシュレタリングを描く時、なんだかいつも似たような表現ばかりだなぁ、もっと素敵に見せる方法はないかなぁ…と思った事はありませんか?
今回は、普段のブラッシュレタリングがいつもより少し素敵に見えるように沢山あるTIPSの中から、≪ダブルレターズに動きを出す描き方≫にフォーカスしてTIPSをご紹介いたします!
あくまでもいつも自分なりにやっている見せ方ではありますが、もし良かったら参考にしてみてくださいね♡
特定の道具は必要なく、普段文字を描く時に使用されている紙とお好きなペンを用意して一緒に練習してみましょう。
ご参考までに今回私が使っていくのは下記です:
・ABT (ブラッシュ芯)
・下書きをされたい方は鉛筆やシャープペンシル
・予め適当に線を引いたコピー用紙など(方眼紙など線が入っている紙でもOK!)
・トレーシングペーパー
ダブルレターズとはなんぞや…
文字に動きを出す前にちょこっとご説明しますね。
『ダブルレターズ』は、アルファベットを書く時に連続して続く同じ文字を指す言葉です。
例えば、”book” の中の “oo” がダブルレターズってことです。
ブラッシュレタリングで筆記体を描く際、アルファベットは基本的にアンダーラインを揃えますが、描いた単語にダブルレターズが登場すると、私は連続して並んでいる文字についどこかしら変化を持たせたくなってしまうんです。
例えば下記に”happy”を2種類描いてみました。
左のhappyは全ての文字のアンダーラインを揃えているので、一般的に筆記体を「書く」時とあまり変わらないかもしれません。
一方で右のhappyは、一部文字のパーツを上下にずらしたりしているので、これだけで文字に動きが出ます。
ここでは複数のパーツをずらしていますが、今回はダブルレターズの”pp”に注目してみましょう。
一つ目のpはアンダーラインに揃えていますが、二つ目のpはどうでしょう。
若干ですが、二つ目のpは位置が上がっていますね。
連続したアルファベットに、このちょっとした変化を持たせてあげることで、文字全体に動きが出て、パソコンやスマホなどで打つフォントには出せない手描きならではの表現ができるのです。
このように、ダブルレターズを含む英単語を探して、文字パーツをずらしながら描く練習をしてみましょう。
ダブルのダブルレターズ⁈「coffee」を描いてみる
ダブルレターズの文字に変化を付けると動きが出るという事がわかったので、
ダブルレターズが2つも含まれていて練習にもってこいな「coffee」で実践してみましょう。
いざ練習!といっても…どこをどうやって文字を動かすのかがまだあやふやな方もいると思うので、少しずつ解説していきますね。
まず、文字を描く際にどこがアンダーラインか分かるように紙に線を引きましょう。
ガイドとなる線が引けたら、アンダーラインに揃えながらcoffeeと描いてみましょう。
※ffとeeは同じサイズになるよう描きましょう。
ここで描いたcoffeeはベースとして、トレーシングペーパーを1枚重ね、文字をなぞりながらffとeeに変化を付けてみます。
変化の付け方は自由ですが、真似していただけそうな3パターンご紹介します。
◆パターン1◆
パターン1では:
・ffの一つ目のfは最初に描いたベースのcoffeeのものより上下を少し短めに描く
・二つ目のfはベース通りなぞる
・eeの一つ目のeはベースより少し大きめのeを描く
・二つめのeはベースと同じサイズまた少し小さめに描く
◆パターン2◆
パターン2では:
・お好みで1文字目のcの下部を伸ばしてアンダーラインを超えながら描く
・ffの一つ目のfはベースの文字より上下を少し長めにに描く
・二つ目のfはベースより上下を短く描く
・eeの一つ目のeはベース通りなぞる
・二つめのeはアンダーラインに揃えたまま、eのサイズだけ少し大きく描く
◆パターン3◆
パターン3では:
・お好みで1文字目のcの下部を伸ばしてアンダーラインを超えながら描く
・ffの一つ目のfはベース通りなぞる
・二つ目のfはベースより上下を短く描く
・eeの一つ目のeはベースより少し大きめのeを描く
・二つめのeはベースどおりなぞる
好きなパターンを選ぶ
3パターン程描けたら、自分好みの文字の動きを選びます。
このように、描きたい文字に動きを出してみたいけどなかなか定まらない時は、トレーシングペーパーや別の紙に候補となるデザインをいつくか描き出すことをおすすめします。
自分好みのパターンを選んで、予め決めておけば、カードなどに清書する際、迷わなくて済みます!
他の単語でも練習してみる
ある程度、ダブルレターズに動きをつけるイメージができてきたところで、他にもダブルレターズを含む単語を探して練習してみましょう!
私は”Hello”, “kiss”, “book”, “happy”, “coffee”を描いてみたので、よかったら真似してみてくださいね。
A4用紙くらいの紙の場合は左右に分けて描けるので、まずは左側にベースとなる様、アンダーラインを揃えた文字を描きます。
右側は左のベースの文字を見ながら上下の高さや文字のサイズ感を変えつつ描いていきます。
◆POINT◆
・Helloのll→一文字目が大文字の場合、二つ目のlの上下を大きくする事でバランスが良くなります
・kissのss→二つともアンダーラインを超えて描きますが、サイズは二つ目のsが少し大きめに
・bookのoo→二つ目のoに高さを出して描く
・happyのpp→二つともサイズは一緒ですが、二つ目のpは全体的に上にずらして描くと弾んだ雰囲気が出ます
右側に描いた文字は左側と比べて文字全体に動きが出ました!
お手本では1回ずつのアレンジのみですが、お好みで沢山アレンジして描いてみてくださいね。
今回は色々ある表現方法の中からダブルレターズに絞ってご紹介させていただいたTIPSですが、いかがでしたでしょうか?
ブラッシュレタリングで出来る表現は無限大なので、皆さんの好みの文字の見せ方を色々研究して、ブラッシュレタリングを楽しんでくださいね!!