2022.7.7
ハンドメイドで爽やかな「夏色」を表現♪
夏のおもてなしテーブルが楽しくなるスタイリングアイデア
Craftie Homeのアンバサダーさんに教わる、ハンドメイドアイディア
「FUN ART STUDIO」と「Craftie」の連載企画! Craftie Homeのアンバサダーさんにハンドメイドレシピや暮らしの中にハンドメイドを取り入れるアイデアをご紹介いただきます。
こんにちは! Craftie(クラフティ)です。
Craftieは、ハンドメイドを通じて、毎日の暮らしをちょっとだけ豊かにするモノやコトをお届けしています。そんな私たちの活動を一緒に盛り上げてくれるのが、ハンドメイドキットブランドCraftie Homeの アンバサダーのみなさんです。ものづくりが大好きな彼女たちは、同時に暮らしづくりの達人!今回は、その中の一人、Risaさんに「夏のおもてなしテーブル」のスタイリングアイデアとハンドメイドレシピを提案してもらいました。
絵心がないし、文字もうまくないし・・・、なんて尻込みしちゃう人も、「やってみたい!」「これならできそう」と、さっそく真似したくなるアイデアがいっぱい。Risaさんの軽やかな日常のひとコマと一緒にお届けします!
Risaさんってこんな人!
Craftie Home アンバサダー。季節を愉しみながら暮らすなかで、ときめいたモノ、コトをInstagramにキロクしながら発信。仕事ではカフェのケーキとアイシングクッキーを制作。ものづくり(料理、お菓子、空間)、花、自然、ピクニック、インテリア、絵画が好き。
https://www.instagram.com/r_i_s_a_15/
おもてなしは季節感と相手を想う気持ちが大切!
Risaさんがおもてなしのテーブルをしつらえるとき、大切にしていることは2つ。季節感とお招きする相手を思う気持ちです。
「植物や旬のものなど、季節感のある演出と、その方の好きなものを取り入れるなど、相手のことを想像して想う気持ちを大切にしています」(Risaさん)
あまり背伸びしすぎず、固くなりすぎないカジュアルなテーブルのしつらいが好きだというRisaさん。季節感を表現するために意識しているのは「色」だそう。
「日本の夏には、若竹色、杜若色(かきつばたいろ)、小鴨色、萱草色(かぞういろ)などがあります。今回のおもてなしテーブルは、この4つの色をイメージして爽やかで涼しげなテーブルを表現してみました」
カジュアルなテーブルに添えた4つのハンドメイドアイテムとは?
今回のおもてなしテーブルのメニューは、季節の野菜のポタージュ、おつまみピンチョス、そしてフルーツポンチグラスの3品。カジュアルで気取りのないメニューに、Risaさんが添えたハンドメイドのアイテムは、
・ピンチョス用ピック
・ボタニカルカード
・ペーパーリーフ
・メニュー表
の4つ。
それでは、それぞれのハンドメイドレシピを1つずつ紹介していきます!
ハンドメイドレシピ1:ピンチョス用ピックには、きれいなドット模様のフラッグをプラス
「ピンチョス」とは、串や爪楊枝でとめた一口サイズの軽食のこと。ピンチョス用のピックは市販でもいろいろ出ていますが、家庭に常備している爪楊枝にプラスアルファのアレンジをするだけで、季節やテーマに合わせたオリジナルのピックが簡単に作れます。「画用紙でつまむ部分を作ることで、手が汚れにくくなりますし、おしゃれなパーティーが演出できます!」
今回、Risaさんが爪楊枝にプラスしたのは、ドット模様のフラッグ。きれいな正円のドット模様の立役者は、なんとペン先が丸いスタンプ芯になった「プレイカラードット」という水性カラーペンです。
ピンチョス用ピックの作り方
【材料】
・画用紙
・爪楊枝
【道具】
・プレイカラードット(水性カラーペン) ミントグリーン/ハニーイエロー/ブラウン
・鉛筆
・消しゴム
・ハサミ
・テープのり
【作り方】
1. 二つ折りにした画用紙に鉛筆で下描きをします。描き終わったらハサミでカットします。線が残っていたら消しゴムで消します。
2. プレイカラードットで、ドット柄になるように押します。きれいな円を描くコツは、まっすぐスタンプした後に少し横に倒して、ペンの縁をぐるっと紙に添わせるように押すこと。
3. テープのりで爪楊枝に接着します。
4. 完成です!
「プレイカラードットは、手軽にきれいな円を描けるのが魅力ですね。このドットを使って花を描いたり、重ねたり、動物を描いたり、スケジュール帳の日付部分に色をつけたり・・・。1本で広がるアイデアがたくさんありました。日常的に1本ペンケースに入れておきたいです!」
ハンドメイドレシピ2:おもてなしの心を伝える手描きのボタニカルカード
テーブルにミニカードを添えると、それだけでぐんとおもてなし感がアップします。「ナプキンのカトラリーの側に添えて、ありがとうのメッセージカードや、ボトルのタグとしてリボンなどで結んでもいいですね」
カードづくりでRisaさんが使ったのは、色鉛筆の「IROJITEN」。「色鉛筆ならではの色の出方が優しいので、自然界のものを描くにはぴったりだと思います。『THANK YOU』は、筆文字サインペンの『筆之助』を使っています」
ボタニカルカードの作り方
【材料】
・画用紙
・リボン
※下絵のテンプレートをご用意しました(画像右)。お好きな紙に印刷し、切り抜いてお使いください。
>>テンプレート
【道具】
・IROJITEN(色鉛筆)D-18/D-9/DL-5/EX-9/P-9/V-8
・筆之助(筆文字サインペン)墨
・鉛筆
・消しゴム
・ハサミ
・穴あけパンチ
【作り方】
1. 正方形にカットした画用紙の右上に穴あけパンチで1か所、穴をあけておきます。画用紙に鉛筆で下描きをします。
2. 下描きに沿って、IROJITENでイラストを描いていきます。一気に濃く描こうとしないで、塗り重ねていくのがコツ。丁寧に塗り重ねていくことでイラストの奥深さが出て、実物の色に近いイラストになっていくのが楽しいです!
3. 筆之助で「THANK YOU」を書いていきます。少し筆圧を変えるだけで表情のある線を描けます。描き終わったら、右上の穴にリボンを通します。
*そのほかのボタニカルカードに使用したIROJITENの色
・レモン: D-6/D-17/LG-2/V-10/EX-2
・ラベンダー:D-6/D-11/D-18/P-9
ハンドメイドレシピ3:ピンチョスの盛り皿を彩るのは、お手製のペーパーリーフ
テーブルに生花をあしらいたいけれど、用意できなかった・・・。そんなときは、紙で作る葉っぱで “グリーン”の演出を。少しずつ色や形を変えた紙の葉っぱを盛り皿の周りにあしらうと、それだけで爽やかな印象になります。
こちらの葉っぱは、カラー筆ペンの「ABT」で描いたもの。全108色あるABTは、緑系だけでも20色近く。Risaさんが特に気に入った色は深緑色の 177(Dark Jade)とオリーブ色の 027(Dark Ochre)だそう。「どちらもくすみ系で好きでした!」
ペーパーリーフの作り方
【材料】
・画用紙
【道具】
・ABT(カラー筆ペン)
・水筆
・クリアファイル
・ハサミ
*ペーパーリーフに使用したABTの色
027/062/076/098/126/133/158/177/192/195/228/245/249/277/296/312/346/N57
【作り方】
1. 画用紙を葉っぱの形にハサミでカットします。画用紙を二つ折りにしてからカットすると、左右対称の葉っぱができます。
2. クリアファイルの上に、緑系のABTで何色か色を出します。クリアファイルはインクを吸収しないので、まるで水彩絵の具を出したパレットのようになります。
3. 葉っぱの形にカットした画用紙に色を塗ります。
水筆の筆先で、クリアファイルに出した色をとります。このとき軸部分を押して水を数滴垂らすと色が薄まります。クリアファイルの上で混色してから画用紙に色を塗るとグラデーションも楽しめます。
「”ペンと水筆を使って描く”という体験が初めてだったので驚きでした。ペンなので気軽さがあり、カラーバリエーションが豊富なことにも驚きました。実際使用してみると、ペンなのに透き通ったようなきれいな色が出せ、色を重ねると奥深さを演出でき、水彩絵の具のような表現ができることにも驚き、新しい発見でした。バリエーションが多いので選ぶ時間も楽しかったです!」
ハンドメイドレシピ4:おうちカフェのような演出が楽しめるメニュー表づくりにワクワク♪
おうちでカフェのような演出が楽しめるのが、このアイデアです。「メニュー表を作って案内することもおもてなしのひとつだと思います。ゲストを思い浮かべて書き、作り、演出することの楽しさを知っている自分がいちばん楽しんでいます」
1つ1つのメニュー名は英語にして、筆之助でハンドレタリング。メニューの上下にはIROJITENでボタニカルのイラストを添えて。「夏のグリーンで統一感を出したかったのでメニュー表にもグリーンをあしらいました」
メニュー表の作り方
【材料】
・ポストカード用紙
※下絵のテンプレートをご用意しました(画像左)。お好きな紙に印刷し、切り抜いてお使いください。
>>テンプレート
【道具】
・筆之助(筆文字サインペン)墨
・IROJITEN(色鉛筆)D-6/D-17/D-18/DL-5/EX-3/LG-2
・定規
・鉛筆
・消しゴム
【作り方】
1.ハガキサイズのポストカード用紙に、鉛筆で下書きをします。上下の端からそれぞれ4cmのところに鉛筆で薄く線(ガイド線)を書いておきます。
2.IROJITENで上下のスペースに葉っぱを描いていきます。
3. 筆之助でメニューを書きます。中央の空白部分にバランスよく入れます。
「夏のおもてなしテーブル」をテーマに作った4つのハンドメイドアイテム、いかがだったでしょうか。
「ちょっとした創意工夫で、買わなくてもあるもので作れること、暮らしに彩りを与えてくれるもの、作り出すことの楽しさや体験を通して、上手い下手など関係なく豊かな気持ちになれるのがハンドメイドの楽しさだと思います」とRisaさん。
紙とペンさえあれば、いろいろなものが自分で作れる。おもてなしのテーブルもちょっとした工夫とアイデアで、“わたしスタイル”のオリジナルになっていくなんて、素敵♪ ハンドメイドをプラスすると、毎日の暮らしがちょっとだけ豊かになる。そんな日常のひとコマをこれからも積み重ねていきたいですね。
写真/Risa
文/須藤敦子(Craftie Home)