暑い季節になってきましたね。
夏本番はまだ少し先ですが、今回は一足先に涼し気な金魚の描き方をご紹介します。
形を取るのが難しい魚ですが、身体の部分だけシンメトリーに描ければ、他の部分は遊びがある方が面白いモチーフなので形はそんなに気にせず描いてみてください。
輪郭は色鉛筆で取ります。
IROJITENのLG-1(子鹿色)を使っていますが、くすみカラーならなんでもOKです。
1. 身体部分から描きます。下に向かって、洋ナシのような形を意識して輪郭を取っていきます。
2. 1で描いた輪郭と左右対称になるように描きます。
3. 目、ひれ、尾の付け根をそれぞれ左右対称になるように描きます。
これで身体部分の完成です。
4. 尾の付け根から左に流れるように尾ひれを描きます。
ふわっと広がるように描くとボリューム感のある尾になりますよ。描き終わりは色鉛筆を払うように勢い良く描きましょう◎
5. 尾の付け根を少し下に下ろしたあたりから「ノ」を書くようにもう1本、線を入れます。
6. 3つの尾ひれになるように、それぞれ線を描き足します。
ここでも、描き終わりは色鉛筆を払うように勢い良く描きましょう◎
下絵が完成しました!
続いて色塗りです。
ABTを紙パレットやクリアファイルなどに塗り、水筆を使って描いていきます。
7. 755で身体、ひれ、尾ひれを塗っていきます。
きちんと塗らないように、輪郭線の中をざっくりと塗る感じでOKです。
尾ひれは下に行く程、薄くなるように塗ると透明感がアップします◎
8. 885で重ね塗りです。目、身体を塗ります。ひれと尾ひれはスジを描く感じで線を重ねます。尾ひれは色鉛筆の輪郭線に重ねてしまってOKです。
9. N25で目を入れます。水筆ではなくABTから直接描いてください。
これで金魚の完成です。
10. 身体部分を細くして熱帯魚も描いてみました。
尾ひれの部分は先程の金魚と一緒です。
11. 493で身体と尾ひれを塗ります。尾ひれは下に行く程、薄くなるように塗ってください。
12. 407で重ね塗りです。目、身体を塗ります。ひれと尾ひれはスジを描く感じで線を重ねます。尾ひれは色鉛筆の輪郭線に重ねてしまってOKです。
色を変えて塗ってみました。
黒い金魚も大人っぽくていいですね。
涼し気な魚たちを夏のご挨拶に使いたくて、封筒にアレンジしてみようと思います。
型紙を作ったので、よかったらご利用ください。
1. プリントアウトした型紙に、金魚の絵をランダムに描いてみました。
ハサミで切り抜く前に描くことで、イラストが見切れたデザインも描きやすくなります。水草や水泡など描いてもいいですね。
2. アウトラインに沿って、周りを切り抜きます。
3. 周りを切り抜いたら、すべて山折りにして、のりしろ部分にのりを塗ります。消えいろピットを使いました。塗ったのり色が見えて、貼り合わせて乾くと色が消えるので、とても便利です。
4. 貼り付けます。(金魚が見えて可愛い!)
フタを閉じたら、完成です。
今回は封筒に描きましたが、ハガキに描き添えるのもいいですね。
金魚や熱帯魚の色の組み合わせを考えるのも楽しそうです。
夏のご挨拶に是非試してみてください!