2019.9.18
液体のりでつくる、ペーパークイリングブローチ
minne の人気作家さんに聞く、作品レシピ
「FUN ART STUDIO」と「minne」の特別企画。毎月、minneで人気の作家さんにトンボ鉛筆の画材を使った作品レシピや使用方法をご紹介いただきます。
今回のminne作家さん
totecocoさん
「紙で作っていることによる、驚きと楽しさをお届け♩」をコンセプトに、細長い紙をくるくる巻く“ペーパークイリング”手法の作品を制作。つけ心地のよい軽さと、個性的なデザインが人気。
https://minne.com/@totecoco
「ペーパークイリングブローチ」のつくり方
細長く切った紙をくるくると巻く“ペーパークイリング”手法で、液体のり「ピットマルチ2」を使い、minneでも人気の「ネズミのブローチ」を制作したいと思います。ペーパークイリングでつくるモチーフは、大きさや形、色味など、自由にアレンジしてたのしめますので、ぜひみなさんも気軽にチャレンジしてみてくださいね。
1、紙をカットして巻く
はじめに、紙を細長く切り、クイリング針(なければ裁縫用の針でも代用可)に巻き付けるようにして、くるくると巻いていきます。ある程度しっかりしていればどんな紙でも使用できますが、ハガキのように極端に厚めの紙や、コピー用紙のように薄い紙だと巻きにくいので注意。ラシャ、タント、色上質紙などは、手に入りやすく色数も多いのでおすすめです。
※画用紙の幅や長さは、つくりたいサイズに合わせて調整してください。長さが足りなければ、接着して長くしていけばOKです。
2、巻き終わりにのりを付ける
巻き終わりの部分に、液体のり「ピットマルチ2」をつけて接着します。用途に合わせて細塗り、太塗りと使い分けられるツインタイプなので、細塗り用の方を使えば、ちょうど細い幅の紙にもスムーズにのりを付けることができますよ。乾く前に表面をしっかり貼り押さえることで紙同士を強力に接着することができます。
3、パーツ同士をくっつける
ひとつのネズミさんにつき、顔、耳2つ、鼻、体、手、足、しっぽ、チーズ用のパーツをつくります。どれもひたすらくるくる、くるくると巻いて、巻きおわりをピットマルチ2で接着したら、手で力を加えてそれぞれを変形させます。
形が定まったら、大きさやバランスを見ながら、パーツ同士を接着していきましょう。ピットマルチ2は、のりをつけて貼り付ける前に一度乾かしてからくっつけることで、仮止めをすることもできるので、心配な方は仮止めをして様子をみてもいいかもしれません。
4、蝶ネクタイをつくる
ネズミさんの首もとには蝶ネクタイをプラスしておしゃれに仕上げます。普段は柄紙を使うことが多いのですが、今回は手描きの模様でグッとオリジナル感をアップさせちゃいましょう。用意したのは、鮮やかな発色の色鉛筆「IROJITEN」です。秋を意識してちょっぴりシックなチェック柄を描いてみました。
※使用したIROJITENは、Dl-8(二藍)とV-10(黒)です。
ネズミさんの蝶ネクタイはワンポイントとして目を惹くもの。模様を変えるだけで印象がガラッと変わりますよ。ぜひ自分好みの配色をたのしんでみてくださいね。
※使用したIROJITENは左から、Lg-9(釣鐘草)、V-7(川蝉色)/Lg-5(柳葉色)、P-1(薄紅)/D-17(仙人掌)、Dl-8(二藍)です。
5、デコレーションをする
ピットマルチ2で首もとに蝶ネクタイを付けたら、一旦、防水用のコーティングをほどこします。今回はさらに、ストーンを付けてキラキラかわいくデコレーションをしてみましょう。使用したのは、ボールペン型液体のり「アクアピット強力ペンタイプ」です。ペン感覚で細部に強力接着することができますよ。
コーティングをほどこした状態でもしっかりとストーンを貼り付けられる上、直径1ミリから塗布できるので簡単に思いのままデコレーションできます。あとは裏側にブローチ金具を接着剤でつければ完成です。
くるくると紙を巻いて、パーツを貼り付けてつくる、軽くてかわいいクイリングペーパーのブローチ。つくるたのしみとともに、完成したあとの紙ならではのつけ心地のよさもぜひ体感していただきたいです。工程を参考に、お好みのサイズ、形、色味や柄でオリジナルの作品をたのしんでみてくださいね。
totecocoさんの作品は、minneでご覧いただけます。
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