minne の人気作家さんに聞く、作品レシピ
「FUN ART STUDIO」と「minne」の特別企画。毎月、minneで人気の作家さんにトンボ鉛筆の画材を使った作品レシピや使用方法をご紹介いただきます。
今回のminne作家さん
ミズカミエリカさん
水彩と色鉛筆を使用した手法を中心に、イラストのほか、粘土、紙もの、ファブリック、アクセサリーなど幅広い作品をものづくりを展開。「日常」をテーマにした、物語を感じるやさしいタッチが魅力。
https://minne.com/@m1117erika
「手描きブローチ(山の景色)」のつくり方
今回は、なめらかな書き心地と鮮やかな発色が魅力の鉛筆「MONO100」を使って、ふんわりと浮き上がる線と影が美しい、繊細なデザインの「手描きブローチ」を作りたいと思います。山から伸びる「影」の描き方がポイント。まずは下書きをすすめていきましょう。
1、MONO100 鉛筆でイラストボードに下書きをする
イラストボード(シリウスボード:2.5mm)を用意します。鉛筆(MONO100)の3Bを使って、やさしく下書きします。四角の外枠サイズは、4cm×2.5cmほど。
このとき、強い筆圧で描くとイラストボードに跡がついてしまうので注意です。
2、鉛筆の硬さを調整しながら描き込みをする
次に、鉛筆で影などを描き込みます。後半で「ぼかしたい箇所」をイメージして作業を進めるのがポイント。薄く細かな線をそのまま残したい部分は2H〜4Hで、ぼかしたい部分は3B以上の鉛筆で描き分けます。
3、描き込みの上から綿棒でぼかす
3B以上の鉛筆で描いた「ぼかしたい箇所」を綿棒でこすります。すこしはみ出しても大丈夫。
3、影の形を整える
こすった上から、先の細い消しゴムをかけて好きな形に整えます。
使用したのは、モノゼロ(角型)。
4、色鉛筆「色辞典 / IROJITEN」で重ね塗りする
太陽など、ワンポイントとなる部分を色鉛筆で重ね塗りし、好みの色に調整します。
今回使用した色鉛筆は、「色辞典 / IROJITEN」のLG-1(子鹿色)、P-11(撫子色)です。
5、イラストに合わせてカットする
塗り終わったら、イラストの形に合わせてカッターでイラストボードをカットします。
6、ニスを使ってコーティングする
カットし終えたら、イラストの上から「水性アクリルニス」を筆でたっぷりと塗ってコーティングします。筆でこすり過ぎると、鉛筆の着色がよれてしまうので注意。
イラストボードの側面は層になっていて紙が水分を吸い過ぎるとめくれてしまうので、側面も忘れずにコーティングしましょう。
1日置いて、乾燥させます。
7、ブローチピンを接着させる
1日後、しっかりと乾燥が確認できたら、「 ひっかけブローチピン 25mm」を接着剤で 固定します。
接着剤が乾燥したら、完成です。ふんわりと浮き上がるような線が印象的なブローチの完成です。
「色辞典 / IROJITEN」でイラストにバリエーションを
鉛筆イラスト+ぼかし+コーティングという同じ要領で、さまざまな図案をブローチにすることができます。「色辞典 / IROJITEN」でカラフルな着色にもぜひチャレンジしてみてください。
鉛筆をぼかすことで表現できる、ふんわりとあたたかなデザイン。手描きイラストにやさし
い風合いをプラスしたブローチで、胸元やバッグを飾ってみませんか。
ミズカミエリカさんの作品は、minneでご覧いただけます。
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