こんにちは!
イラストレーターのサラ・ガリーです。
この記事では、水性ペン「ABT」を5色使った色の塗り方をご紹介します!
ぬり絵をダウンロードして、ぜひ一緒に色塗りを楽しんでくださいね!
●用意するもの
1.クリアファイル
ABTのインクを出すパレットとして使用します。
2.ダウンロードして印刷したぬり絵
トレースする画用紙に合わせて、お好みの大きさで印刷してください。
3.筆之助 しっかり仕立て、消しゴム、鉛筆やシャープペンシル、筆
4.ABT 991, 743, 296, 515, 905
この5色がない場合は、お持ちの似ている色で試してみてくださいね。
5.水彩画用紙
水をたくさん使っても大丈夫な、水彩用の画用紙をご用意ください。
※水を入れたコップと、筆を拭く布やティッシュもあると良いです!
■ ぬり絵をトレースしよう
それでは始めていきましょう!
まずは、ダウンロードして印刷した絵を、画用紙にトレースしていきます。
トレースする方法は3つあります。
(1)ライトボックスを使う
(2)印刷した絵と画用紙を重ねて窓に貼り、絵を透かせて、描き写す
(3)ぬり絵をiPadなどのタブレット上に表示して、画用紙を画面の上に置いて、描き写す(画面に手や鉛筆が触れても絵が動かないように、「アクセスガイド」などの設定をすると楽に描けます! お手持ちのデバイスの設定方法を調べてみてください)
鉛筆で絵を写せたら、「筆之助 しっかり仕立て」を使ってなぞっていきましょう。
「筆之助」のインクは水に滲まないので、この後で使うABTや水との相性がバッチリなのです。筆之助には「しなやか仕立て」もありますが、ペン先の硬い「しっかり仕立て」の方が力加減がしやすく、筆ペンに不慣れな方にもおすすめです。
インクが乾いたら、鉛筆の線を消しゴムで消しましょう。
はい、お疲れさまでした!
これからがお楽しみの色塗りタイムです。
お好みの飲み物やお菓子の準備はオーケーですか?
リラックスしながら一緒に楽しんでいきましょう。
■ABTで色を塗ろう
ABTのインクを、水をつけた筆で伸ばしたり、色を混ぜたりしながら塗っていきます。
いくつかの方法を試していきますよ。
まずは、ABTで画用紙に直接色を塗って、そのインクを水をつけた筆で伸ばしていきます。
グラデーションができるのがわかりますか?
↑この場合は枠の下半分にABTを塗って、上の方にインクを伸ばしていっています。上半分にABTを塗って、下に伸ばしてもいいですよ!
他の色でもやってみましょう。
まだ黄色が乾いていないので、間隔をあけてピンクを塗っていきます。
インクが乾かないうちにすぐ隣に塗ってしまうと、インクが滲んで色が混ざってしまうので、気をつけてくださいね。
オレンジ色と水色でもやってみましょう。
それでは次のステップにいきます。
クリアファイルにABTのインクを出しましょう。
筆先でガーッと描いてみてください。ファイルの上でインクが弾かれるのがわかりますか?
インクは洗えばきれいに落ちるので、ファイルが汚れることは心配しなくて大丈夫ですよ!
そのインクを、水をつけた筆でとって、画用紙にのせていきます。
色は薄くなりますが、均一に塗ることができます。
それでは次は、パレット上で2つの色を混ぜてみましょう。
わたしが好きな色の組み合わせは…
水色 + ピンク = 紫色
青 + 緑 = ターコイズのような色
ピンク + オレンジ = ピンクグレープフルーツのような色
です。
ここでは水色とピンクを混ぜて紫色を作っています。
ピンクを多くして赤寄りの紫色に、水色を多くして青寄りの紫色にするなど、インクの混ぜ方でも色のニュアンスを調整できますよ。
次は、ABTで直接画用紙にのせたインクを、パレットに出した別の色のインクでのばしてみます。
こんな感じです。
上から
(1)黄色をオレンジ色でのばしています
(2)ピンクを黄色でのばしています
(3)水色をピンクでのばしています
このように画用紙の上で色をつくるのも面白いです!
ぜひ色々なやり方を試して楽しんでみてくださいね。
【ぬり絵のポイント】
では中の絵の部分を塗りながら、普段から色を塗る際に気をつけていることをご紹介しますね。
参考になればうれしいです。
☆広い範囲を塗るとき
このお花の背景のように広い範囲を塗るときは、複数の色でグラデーションを作るようにしています。
ここでいうと、上から緑~青緑~水色~黄緑~黄色ですね。
少しづつ色を混ぜながら塗っています。こうすることで、1色で塗るよりも画面全体がカラフルな印象になり、色の滲みなどのテクスチャーも加わって、より見た目に楽しい絵になると思います。
☆色を濃くしたいとき
色が薄いなと感じたときは、インクが乾くのを待ってから、同じ色を重ね塗りしています。
ABTで塗ると濃くなりすぎてしまうことがあるので、筆でパレットのインクを取って、少しづつ重ねていくと、イメージ通りの濃さにしやすくなります。
☆濃い色と薄い色を混ぜる
絵の中に濃い色と薄い色が両方あることで、画面にメリハリが生まれると思います。
例えば、太陽の顔の場合は、右下あたりをオレンジ色のABTで直接塗り、それを黄色のインクをつけた筆で左の方へのばしていきました。左にある蝶々やハートも同じようにして塗りました。
ひとつのモチーフの中に、濃い色から薄い色へのグラデーションを作ったことで立体感や、ユニークな表情を作ることができます。
☆文字の塗り方
文字の場合は、読みやすいように、一文字あたり1~2色だけで塗るようにしています。
今回は、5色の中で一番明度の高い黄色を各文字の上部に塗って、その他の色と馴染ませるようにしました。同じ塗り方にすることで、文字全体の統一感を出しました。
■完成
はい、完成しました!
みなさんはどんな絵になりましたか?
同じ5色を使っても、きっとひとりひとり全く違う絵になると思います。
よかったらインスタグラムのメッセージなどで教えてください!
(わたしのインスタグラムは @saragally です)
今回紹介した色の塗り方が少しでも参考になればうれしいです!
それではまた~!