2022.5.10
【DLできる型紙付き】ABTで描く「美しいグラデーションのアジサイ」の作り方
minneの人気作家さんに聞く、作品レシピ
「FUN ART STUDIO」と「minne」の特別企画。毎月、minneで人気の作家さんにトンボ鉛筆の画材を使った作品レシピや使用方法をご紹介いただきます。
今回のminne作家さん
kopfkino さん
足元の植物から空想の欠片まで、日々の中で採取したイメージをモチーフに空間をささやかに彩る紙の装飾品を制作。
https://minne.com/@kopfkino55
ABTで描く「美しいグラデーションのアジサイ」の作り方
美しいグラデーションを描くのにぴったりのデュアルブラッシュペン「ABT」を使用して、色の滲みや混ざり方を楽しみながら、まるで本物のようなボリュームのあるアジサイを作ってみましょう。 誰でも簡単にできる作業が多いので、お子様と一緒に作るのもおすすめですよ。
それでは作り方をご紹介します。
用意するものはこちら
・ABT
・ピットマルチ2
・コーヒーフィルター 10枚(今回は茶色を使用)
・針金 30cm 1本(今回は地巻きワイヤー #18 を使用しています)
・紙紐 40cm 程度
・フローラルテープ(緑のマスキングテープでもOKです)
・筆
・白い紙を挟んだクリアファイル
・水を入れる大きめのトレイ
・型紙用の厚紙 10cm×5cm(牛乳パックでもOKです)
・はさみ
・ニッパー
・ペンチ
・目打ち等穴をあける道具
・シャープペンシル
(画像に載っていないもの)
・吊るせる洗濯ばさみ
・新聞紙
【コーヒーフィルターの色について】
使用するコーヒーフィルターの色によって異なる雰囲気のアジサイを作ることができます。
茶色いコーヒーフィルターでは、ドライフラワーのようなアンティーク調の色合いに、白いコーヒーフィルターでは、発色が良く、爽やかで瑞々しい色合いのアジサイになりますよ。
お好みの色を選んで、楽しみながら作ってみてくださいね。
1、アジサイの型紙を作る
アジサイの型紙をダウンロードして印刷し、厚紙にのりで貼り、線にそって切り取ります。
ダウンロードできる型紙は原寸A4サイズになります。型紙無しでも大丈夫ですが、沢山作るのであると便利ですよ。
»ダウンロードはこちら
2、コーヒーフィルターをアジサイ型に切る
コーヒーフィルターの袋状になっている両側部分を切ります。
接着してある部分は切り落とし、袋状の部分は切って開きます。
半分に折り、さらにもう半分に折ります。
コーヒーフィルター10枚を全てこの形に折っていきます。
折ったコーヒーフィルターに型紙を当てて、シャープペンシルでなぞり写します。
型紙無しの場合は、アジサイ型紙のような形に直接描いてくださいね。
10枚全てを型紙の線に沿ってはさみで切ります。
全く同じ形の花は無いので、多少形がずれてしまっても大丈夫です!
3、ABTでコーヒーフィルターを染める
白い紙を挟んだクリアファイルにABTの色を塗ります。
切り抜いたコーヒーフィルターぐらいのサイズで、線や模様を描きます。
今回使用したABTのカラーは493,555,606,126,249です。
全色を一気にのせるのではなく、1色ずつでも大丈夫ですよ。
切り抜いたコーヒーフィルターを水に浸し、軽く絞ります。
お花になる部分をきちんと広げて、ABTで色を塗ったクリアファイルにペタっと置きます。
水を含ませた筆で、なじませるようにポンポン叩いたり、色を集めるようにABTを筆にとって色を塗っていきます。
足したい色をクリアファイルに塗り、筆でなじませる作業を、お好みの色合いになるまで繰り返します。水を足して色の濃さを調整してみてくださいね。乾くと色が薄くなるので、濃いめに色を塗るのがおすすめ。きちんと色が付いていなくても、それが味になるので大丈夫です。
ABTで描いた線や模様がコーヒーフィルターにどのように滲んでいくのか、色と色が混ざっていく様子や自然にできるグラデーションを楽しんでみてください。
【ここに注意】
コーヒーフィルターはとても水分を吸い込みやすいです。
濡らしたコーヒーフィルターに直接ABTで描くと、インクが一気に吸い取られ、ペン先にインクがなくなってしまい、しばらく描けなくなってしまう可能性があります。もし、そのような状態になってしまった場合は、ABTの蓋をしっかりと閉めて軽く振りましょう。
10枚全てのコーヒーフィルターをABTで染め終わったら、洗濯ばさみに挟み、吊るして乾かします。
※室内で乾かす場合は、色水が床にたれることがありますので、下に新聞紙等を敷いてください。
4、アジサイの形に組み立てる
10枚のコーヒーフィルターが完全に乾いたら、1枚ずつ広げます。
広げたら花の根本部分を1回転ほどひねってください(この工程は飛ばしても大丈夫です)。
このようにすることで、組み立てたときに花が色々な方向を向いてくれます。
ピットマルチ2(液体のり)を、広げたコーヒーフィルターの真ん中に塗ります。
花びらが重ならないように、少しずつ向きを変えてずらしながら全て貼ります。
10枚全てを貼り終えたら少し乾かします。
針金の先端をペンチで丸くします。
※フローラルテープを巻くので、銀色の針金でも大丈夫です。
なるべく太めの針金を30cmほどにカットして使いましょう。
細い針金の場合は、60cmにカットしたものを半分に折って太くしてください。
貼り合わせたコーヒーフィルターの真ん中に、目打ちで針金を通す穴を開けます。
穴に針金を通し、丸めた先端がつっかえたら内側にピットマルチ2を塗ります。
針金の周りもしっかりと塗りましょう。
コーヒーフィルターを半分に折るようにし、そのままグッと真ん中に寄せます。
裏から見ると十字になるように寄せて、先程のりをつけた部分がしっかり付くように押さえます。
※この時点ではまだ、針金とお花はぐらぐらしています。
花の裏側の針金が出ている部分に、紙紐をきつく結びます。
結び目にに少量のりを付け、花がぐらぐらしなくなるまで結び目をグッと上に持ち上げて花に寄せます。
※ここで、針金をお好みの長さに切ってください。
完成してから切るとフローラルテープが解けやすくなってしまいます。
紙紐を針金にかるく巻き付け、巻き終わったら余った紙紐を切ります。
結び目の部分から、針金と紙紐を一緒にフローラルテープで巻いていきます。
最後にお花を手で少しくしゃっとして整えたら、完成です。
花瓶に挿してインテリアとして楽しんだり、ギフトとして贈ったり、ウエディングアイテムとして使用したり。1本だけでもボリュームがあるので、簡単にアジサイの花束やリースも作れますよ。
グラデーションのできる様子を楽しみながら、自分色のアジサイをぜひ作ってみてくださいね。ABTで色を塗ったり、水で滲ませる作業は、お子さまにもお楽しみいただけるかと思います!
【白いコーヒーフィルターVer.】
白いコーヒーフィルターを使用すると、瑞々しい爽やかな色合いのアジサイになります。
白地に描くことでABTの発色の美しさを、より実感できますよ。