minne の人気作家さんに聞く、作品レシピ
「FUN ART STUDIO」と「minne」の特別企画。毎月、minneで人気の作家さんにトンボ鉛筆の画材を使った作品レシピや使用方法をご紹介いただきます。
今回のminne作家さん
totecocoさん
「紙で作っていることによる、驚きと楽しさをお届け♩」をコンセプトに、細長い紙をくるくる巻く“ペーパークイリング”手法の作品を制作。つけ心地のよい軽さと、個性的なデザインが人気。
https://minne.com/@totecoco
「ペーパークイリングピアス」のつくり方
前回ご紹介した「ペーパークイリングブローチ」と同様に、細長く切った紙をくるくると巻く“ペーパークイリング”手法で、液体のり「ピットマルチ2」を使い「アボカドピアス」を制作したいと思います。水性マーキングペン「ABT」でアボカドの表皮や果肉に絶妙なグラデーションをつけることで、よりリアルなビジュアルに仕上げることができますので、ペンの色番号も参考にぜひつくってみてくださいね。
1. 種の芯をつくる
はじめに、紙を細長く切り、クイリング針(なければ裁縫用の針でも代用可)に巻き付けるようにして、くるくると巻いていきます。
巻き終わりの部分に、液体のり「ピットマルチ2」の細塗り口で接着したら、そのまま細いノズルで、巻いた紙を押し出すように少しずつずらし、半ドーム上にして乾燥させます。
※紙はどんな紙でも使用できますが、ラシャ、タント、色上質紙は手に入りやすく、色数も多いのでおすすめです。
※紙の幅や長さは、つくりたいサイズに合わせて調整してください。長さが足りなければ、紙を接着して繋げて使用してOKです。
2. 種の皮をつくる
普段の制作では色紙を使うのですが、今回はよりリアルなアボカドをつくるため、水性マーキングペン「ABT」で紙に着色をします。コピー用紙など薄くて柔らかい紙を用意したら、種を覆えるサイズにカットし、ABTの977を塗ります。
色を塗った紙を一度くしゃくしゃに丸めて伸ばし、柔らかくします。裏面にピットマルチ2の太塗り口でたっぷりのりを付けましょう。
先ほどつくった種の芯を覆うように貼り付けていきます。その際にできるシワは風合いになるので気にしなくてOKです。はみ出した紙はカットします。
3. 果肉部分をつくる
果肉部分もABTで着色した紙を使い、より美しいグラデーションをつくります。アボカドの種から表皮に近づくにつれて、少しずつ緑色になっていく様子を表現するために、ABTの243と090で紙の両面に着色をします。
4. 表皮をつくる
皮の内側になる面には、ABTの177を塗ります。外側になる面には、まずABTの969を塗った後、表皮のゴツゴツした質感を出すためにABTの177を細芯のほうで軽く叩くようにしながら重ねて着色をしていきます。
5. アボカドにしていく
種を中心に果肉用の紙をくるくると巻き、表皮の紙を巻きます。
アボカドの裏側を覆えるサイズにカットしたコピー用紙に、ABTの969で色を塗り、ABTの177を細芯のほうで軽く叩くようにしながら色を重ねて着色をします。
色を塗った紙の裏面にピットマルチ2の太塗り口でのりを付け、アボカドの裏面に貼り付けます。
6. 種無しのアボカドをつくる
ABTの090で両面に着色をした紙で、1と同じようにドーム上のパーツをつくります(これが種抜き部分になります)。そのパーツを中心に、3以降と同じ要領で制作していきます。
種有り、種無しのアボカドが完成したら、防水用のコーティングをほどこし、千枚通しで穴を開けます。お好みのピアス用金具を取り付けたら完成です。
紙ならではの、軽やかな揺れ感をたのしめるアボカドピアス。目を惹くビジュアルに加えて軽くてつけ心地もいいので、いつものコーディネートにプラスして、たっぷりたのしんでいただけたらうれしいです。
※ABTは水性染料インクの為、色によっては日光や紫外線の影響で退色する場合がございます。
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