
minneの人気作家さんに聞く、作品レシピ
FUN ART STUDIOとminneの特別企画。毎月、minneで人気の作家さんにトンボ鉛筆の画材を使った作品レシピや使用方法をご紹介いただきます。
今回のminne作家さん
atelier-hiwaさん
ハンドメイド作家。プラ板を使って季節を楽しむハンドメイド作品を制作。(主にモビール、小さな額飾り、ブローチなど)絵本のようなほっこり温かい作品作りを心がけています。
https://minne.com/@atelier-hiwa

ABTで描く季節を彩る木のガーランド
今回は前回より少し大きなパーツ作りに挑戦しましょう。ABTを使って水彩画のような滲みやぼかしを生かした木のガーランドを作ります。色とりどりの緑が溢れる季節の春〜夏をイメージしています。
では作っていきましょう!
〈用意するもの〉
•ABT
•水筆(中筆)
•プラ板2枚(フロストタイプ、0.3mm厚)
•ハサミ
•穴あけパンチ
•ピンセット
•ステンレストレー
•トースター
•毛糸または色糸
•麻紐
1.色を塗る
ABTと水筆を使ってプラ板に色を塗っていきます。(使用する色はABT245、133、158、373です。)
まずはプラ板(ザラザラ面)に写真のようにABT245で丸を描きます。描いた丸を水筆でぼかします。描けたらよく乾かします。
続けて先に描いた丸の近くにABT133で丸を描きます。先程と同様に水筆でぼかします。
この時、先に描いた丸に少しかかるようにぼかすと色が微妙に混ざって、面白い色になります。(何度もなぞり過ぎないようにしましょう!)
ABT158、373の色も同様にして描きます。色のバランスを見ながら、丸を描いてはぼかすを繰り返します。
アクセントにABT933、673を使い、小さな点を所々に入れます。
大小様々な丸模様のプラ板ができあがりました。
2.木のラインを書く
木のラインを書いていきます。線の色は何色でも大丈夫です。
描いた模様を活かすため、木の形は三角形や丸、楕円などシンプルな形にしましょう。
サイズは大サイズ約9〜11cm、小サイズ約7〜8cmです。
幹部分はABT969で塗ります。
3.ハサミでカット
木のラインの内側をハサミで丁寧にカットします。
(カットの際着色した色が指に色移りすることがあります。洗えば落ちますが気になる方は軍手やゴム手袋をしてください。)
カットが出来たら、穴あけパンチで吊り下げ紐を通すための穴を開けておきます。
4.トースターで焼く
カットしたパーツをステンレストレーの上に乗せます。この時ツルツル面を上にして並べてください。
予熱しておいたトースターに入れて焼きます。パーツが平らになるまで焼いてください。
最初は写真のように曲がりますが、熱を当て続けるとまた平らになります。
焼いている途中、パーツがひっくり返ることもあるので、ピンセットなどでツヤツヤ面を上にしましょう。
※温度や焼き時間はご家庭にあるトースターによって差があると思いますので、様子を見ながら焼いてください。
⚠︎焼き過ぎるとすりガラスのような風合いが損なわれてしまいますので、熱の当て過ぎには注意してください。
⚠︎ヤケドをしないように気をつけてください。
焼き上がりました。今回は少し角が残って、すりガラスのような風合いに焼きました。
5.色違いを作る
同じ手順で色違いのものをもう一枚作ります。(使用する色はABT452、379、373、126、177、725、969です。)
今回は横長い丸をたくさん描きました。(画像①)
2種類のパーツが焼き上がりました。
6.パーツに紐を通す
パーツに通す紐を約13cmの長さにカットします。パーツの数だけ用意します。
パーツに紐を通して結びます。
7.麻紐に吊るす
大小のパーツをバランスよく配置して、麻紐に吊るしたら完成です!
⚠︎強くこすったり水に濡れると色が落ちてしまいます。ご自宅で楽しむ分には問題ないかと思います。
もし色落ちが心配な場合は風合いが少し変わりますが、着色面にレジンでコーティングしてください。
水溶性ニスを塗っても色止めになりますが、色味や風合いが変わります。
ABTの水彩のような風合いを活かしたガーランド。今回は木をモチーフに作りましたが、色合いを変えたり形を変えて作って吊るせば、季節ごとに楽しめるかと思います。文字をいれてみたりするのも面白いですね!ぜひ色々アレンジして楽しんで作ってみてくださいね!
〈おまけのレシピ〉
切り出した後のプラ板を活用して、アクセサリーにしてみました。
〈用意する物〉
•ガーランド作りで出たプラバンの端材
•イヤリングパーツ
•丸カン
•ペンチ
•レジン(必要に応じて)
今回は葉っぱの形と四角にカットしました。
これまでと同様にして焼きます。
色落ちが心配でしたら風合いは少し変わりますが、着色面をレジンor水溶性ニスでコーティングしてください。
イヤリングパーツと丸カン、プラバンパーツを繋げれば出来上がりです。
※ABTは水性染料インクの為、色によっては日光や紫外線の影響で退色する場合がございます。
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