minneの人気作家さんに聞く、作品レシピ
「FUN ART STUDIO」と「minne」の特別企画。毎月、minneで人気の作家さんにトンボ鉛筆の画材を使った作品レシピや使用方法をご紹介いただきます。
今回のminne作家さん
asheliaさん
水彩で描いた原画をもとに、オリジナルアクセサリーを制作。繊細な色彩の組み合わせと美しい透明感が魅力。
https://minne.com/@ashelia
「紫陽花アクセサリー」のつくり方
今回は、水性マーキングペンの中でもブレンディングしやすく、綺麗な優しい風合いの滲みが出るデュアルブラッシュペンABTを使って、その美しさをそのまま身につけられるようなアクセサリーをつくりたいと思います。これから迎える梅雨の日々もたのしめるようにモチーフは紫陽花に決定!まずは原画を描いていきましょう。
1、ABTで原画を描く
はじめに、紙に鉛筆で下絵を描きます。すこし荒目の紙に描くことで、水彩画の柔らかい滲みや、表面の凹凸に色が染み込む風合いを出すことができます。下絵のサイズは、つくりたいサイズの4倍くらいを目安に描きます。
使用した紙はキャンソンのLavis Techniqueです。
下絵を描いたら、雨が降っているようなイメージで縦のラインを描いていきます。
※今回使用したABTは723(●)、673(●)、623(●)、443(●)、243(●)、291(●)、401(●)、451(●)、553(●)、803(●)です。
次に、水を含んだ筆で、ポツポツと水滴を置く感じで、雨粒のような滲みをランダムにつくります。筆先を紙の表面につけすぎると、色が混ざりすぎてしまうので注意です。
このとき、ペンで描いた色味から大きく変化することもありますが、予想外の効果をたのしんでいただけたらと思います。
濃いめの色で葉や影の部分を描きます。
青緑系のペンにグレー系の色を混ぜ、暗くしたい部分から塗り、明るい方へと伸ばしていきます。先に滲んだ色味が入っていて綺麗だなと思う部分はそのまま残すようにしています。
使用したABTは、N95(●)、N52(●)、443(●)、401(●)です。
2、プラバンに画をのせる
原画をパソコンに取り込み“フロストプラバン”と呼ばれる半透明のプラバンに印刷をします。
その後、お花と葉をそれぞれ切りとり、5mmくらいの穴をあけます。あまり端にあけるとプラバンが割れてしまうので注意です。
さらにABTと水筆で直接プラバンの上に色味を足し、濃淡をつけていきます。
トースター(500Wで20秒程度)で焼いたら、ピンセットで取り出します。プラバンが反って、動きが止まったら取り出し時です。柔らかいうちに立体感を出すためにそれぞれの形を手ですこし曲げていきます。
この時、耐熱の手袋で手を保護して作業をしてください。お花の部分はシリコンの半円の型などに入れ丸みを帯びた形にしてから、花びらの形に整えていきましょう。
3、アクセサリーにする
アーティスティックワイヤーでプラバンパーツを台座に編み込んでいきます。
レジンでコーティングをしながら固定をし、スワロフスキーをトッピングしたら完成です。紫陽花をモチーフに、キラキラと雨粒が反射するような雨雲型にデザインしたところがポイントです。
梅雨のじめじめした毎日も、このアクセサリーを身につけることで、心はキラキラと晴れやかになりますように。そんな想いを込めてつくりました。みなさんもぜひ、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
※ABTは水性染料インクの為、色によっては日光や紫外線の影響で退色する場合がございます。
asheliaさんの作品は、minneでご覧いただけます。
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