梅雨になるとお家で過ごす時間も増えがち。そんな時は、お部屋の模様替えや、新しい家具のことなどをあれこれ考えながら、より快適な空間にしたくなりますね。今回はインテリアコーディネートを楽しめるイラストの描き方をご紹介したいと思います!
●ABTとのりを使ったコラージュで家具を描く
家具は大きくて描くのがちょっと難しそう…、と考えてしまうかも知れませんが、大きな家具ほど四角の形をベースにしているものも多く、画用紙の四角い形を利用するととても描きやすいモチーフでもあります。
作り方もシンプル。画用紙に木目調の模様を描いて、切り貼りするだけ! 画用紙の形や大きさをそのまま利用するので、製図や採寸の作業もほとんどありません。まずはカップボードを作ってみましょう。
●用意するもの
・同じ大きさの画用紙3枚(作例では名刺サイズ。※2枚が同じ大きさなら、3枚目はそれより小さめでもOK)
・ABT(水性カラーペン)
・シャープペンシル・消しゴム
・定規
・のり
・はさみ、カッター、カッターマット
※ピンセットと余ったコピー用紙などもあるとさらに便利。
■ステップ1 テクスチャーを作る
まずはベースとなる木目調のテクスチャ(表面素材)作り。2枚の画用紙にブラウンの色で木目を表現してみましょう。ABTの太芯側を使い、同一方向に均一に塗っていくと木目のような模様になります。また、重ね塗りで色ムラを出すことで、古い木目の風合いを加えることもできます。
画用紙の端までしっかり塗るので、不要になった紙の上に置いて塗れば、はみ出ても安心。
2枚のテクスチャが塗れたら、しっかり乾くまで待ちます。(以降、2枚の画用紙それぞれをAとBとし、Aは開き戸部分、Bはカップボード本体部分に使用します。)
■ステップ2 開き戸部分を作る
画用紙Aを裏返し(白い部分が見えるように)して、中央で合わさるように折ります。この部分が開き戸になります。扉の左右が同じ幅になるように、対角線を使って折り線を書いてみましょう。
↑真ん中で合わせるコツ。最初に対角線を引き、交差した点をもとに画用紙を2等分する線を引く。
↑2等分した四角にも対角線を引き、それぞれを2等分する線を引くと、折り線になります。
↑折り合わせた部分が扉となります。
■ステップ3 カップボードの幅にカットする
折り合わせたAの幅に合わせて、Bの画用紙をカットします。これがカップボード本体の幅になります。
扉はBの画用紙(本体部分)を包むように貼り付けるので、内側に収まるようにBの幅は、Aの幅より少しだけ短めにしておく。
■ステップ4 Bの棚部分を切り抜く
Bを切り抜いて棚部分を作ります。扉を閉じたときに、棚がしっかり隠れて収まるよう、Aを重ねながら目印をつけます。
画用紙の厚さにもよりますが、5ミリくらいの幅を残しておくと、のりづけもしやすく、枠の形も安定します。切り抜いた四角は後で使用するのでとっておいてください。
■ステップ5 Aの裏側にもテクスチャをつける。
AとBを貼り合わせた際に、Aのテクスチャの裏部分が、棚の奥側となります。現状、白地になっているので、ここにも茶色を塗って木目をつけましょう。本体で塗ったブラウンより濃い(暗め)の色を選ぶと、表側のテクスチャとのコントラストが出て、奥行き感が増します。
切り抜いたBを重ね四隅に点を書いておくと、塗る範囲の目印になります。
■ステップ6 画用紙Bをのりづけする
インクが乾いたら、扉を本体に貼り付けます。のりしろが細いので、スティック型で細かい部分も塗りやすい『ピット 消えいろ ほそみ』を使用しています。
のりがしっかり乾いたら、目印で引いた線を消しゴムで丁寧に消します。これでカップボードのベース部分ができました。次のステップではステップ5で切り抜いた画用紙を利用して引き出しを付けます。
■ステップ7 引き出しをつける
ステップ4で切り抜いた四角を使って引き出しを作ります。引き出しの段数と高さを決めたら、裏側にカットする目印線を引き、カットしたら、本体にのりづけします。
2段で大小の引き出しにしました。残りは棚板に使います。
■ステップ8 棚板をつける
ステップ7で残った四角を細切りにして、棚板として貼り付けます。
棚板はかなり細いパーツになりますが、のりの角部分を使って塗るときれいに塗ることができます。
着色した面にもインクが滲まず、きれいにのりづけできました。
■ステップ9 扉に窓をつける
中身が見えるように扉の内側を切り抜きます。これでカップボードの雰囲気がぐっと出てきますね!
■ステップ10 装飾をつけてみよう
カップボードにデザインを施してみましょう。ボードの底部分を台形型に切り抜いて脚付き風にし、引き出しには取っ手を描き加えました。模様など細かい部分はABTの細芯側を使うと便利。カップボード部分が完成したので、棚に小物を置いていきましょう!
■ステップ11 カップや食器を棚に置く
棚部分にお皿やカップのオブジェを配置していきます。
小さい色付きの食器は、切ってから塗るよりも、先に色を広めに塗って、インクが乾いてから食器の形に切り抜くと簡単きれいに作れます。
■ステップ12 扉に留め具をつける
最後に開き戸が合わさる部分に、残りの画用紙を使って留め具をつけたら完成です!
扉の片側をのりで固定して、もう片側を仮止め用のりをつけると、扉をしっかり閉じて固定することもできます。
●色々な家具を描いてみよう
棚以外にもテーブルやイス、サイドボードなど四角い形のものは画用紙の四角を利用すると簡単に描くことができます。同じデザインの家具でも、テクスチャの色や作り方で、グッと雰囲気が変わるので、ABTで好みの色を使って、気になる家具を描いてみましょう。
●描いた家具を並べてインテリアコーディネートを楽しもう!
描いた家具を組み合わせて、理想のお部屋を描いてみましょう! ラグやクッションなどのアイテムを作って、お部屋をコーディネートしてみるのも楽しそうですね!