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【FUN ART LOVERS】Vol.2 鈴木 曉昇
書という型にとらわれずに、 追求と遊びを続けたい。 

インスタグラムのフォロワー数、14万7千人(2019年10月現在)。本格派書道家の証である全日本書道連盟・正会員でありながら、ひとたび美文字の書き方を示した「書動画」をアップすると世界中で”バズる“という、独自のポジションで活動する鈴木曉昇(ぎょうしょう)さん。既存の枠にとらわれない創作活動で書の可能性を広げている曉昇さんに、手書きの魅力と書のアート性について語っていただきました。

 

 

――曉昇さんの面白いところは、伝統書法に則りながらも、SNSを駆使した発信やTVドラマやCM等の制作現場で書道吹き替えや作品提供をするなど、伝統の枠にとらわれないアクティブな創作活動ではないかと思います。なぜ、そのような活動をされることになったのでしょう。

 

 

曉昇さん「一言で言えば、書が好きなのでしょう(笑)。小中学生のころから毎日数時間、休みの日は8時間でも10時間でも書き続けられるほど没頭していました。サラリーマンになってからも、仕事をしながら四六時中頭にあるのは、書のことばかり。できれば1日中練習して、書き続けていたい。その気持ちの先に、SNSでの発信があります」

 

 

――本格的に書のお仕事をされるようになったきっかけは?

 

 

曉昇さん「大河ドラマで見た書状の文字の美しさに惚れ込んで、その書を書かれた師匠の望月暁云のところに、なかば押しかけるように弟子入りしたのです。当時は、会社に兼業申請を出して、サラリーマンと掛け持ちしながらTVの書道関連の仕事をさせていただいていました。同時に、門下生を育てたいという想いも強くなり、書道教室を開講したり、オンライン教室を立ち上げたり…。指導にもこだわりがあったので、テキストは自作ですし、お手本も毎回、何十枚も書いた中から推敲しますから、本当に目まぐるしい日々でした」

 

 

――なんという追求ぶり…!

 

曉昇さん「会社員をやめ、書道一本でやっているいまは、朝から晩まで書くことに没頭できるので幸せです(笑)。1日の時間配分は、8割は練習、あとの2割で作品づくりといったところでしょうか。住まいにあるものも、筆と紙と作品と、書道関連の書籍ばかり。あとは寝るスペースしかありません」

 

――ストイックすぎて驚きました! でも、つらくは…なさそうですね。

 

曉昇さん「そうですね(笑)。高校時代に書道部の先生が”書道は長く続ければ続けるほどよくなってくる“とおっしゃいました。スポーツの世界と違って、書にはピークがありません。年を重ねただけ味わいが増し、若いころの”書いてやろう”という気負いが取れてどんどん自然体の書になっていきます。それが楽しみだから、ずっと書き続けられているのかもしれません」

 

 

 

 

同じだから楽しい、違っているから面白い

書とカリグラフィの共通点と違い

 

――曉昇さんの作品は、いわゆる王道の「書」から、千代紙をコラージュしたかな文字作品、アート文字、看板文字や水墨画など、とても幅広いですね。どんなところからインスピレーションを得ているのでしょう?

 

 

曉昇さん「僕、文房具屋さんが好きなんですよ」

 

――文房具屋さん。

 

 

曉昇さん「はい、文房具屋さん(笑)。特に便箋コーナーが好きで、さまざまな文様や透かしが入った便箋を見ると、あれもこれも作品になる!と、どんどん想像力がふくらんできて、ついどっさり買ってしまいます。書は白と黒の世界、そこに印の朱が入るのが基本ですが、美しい絵やきれいな色の背景、洋風の文様などを見ると、ここにどんな文字を書こうかとワクワクして楽しくなってしまうんです」

 

 

――文房具屋さんがクリエイティビティの源泉の一つになっているなんて意外です。

 

曉昇さん「最近はカラフルな筆ペンも増えてきて、創作意欲を大いに刺激されますね。僕は動画作品ではほとんど墨を使わずカラフルな筆ペンを使うのですが、それは自分自身が楽しいからです。文房具の進化のおかげで、新しい表現の扉が拓かれているなと感じます」

 

――今回はABTを使って、「Fun Art Studio」とアルファベットを書いてくださいました。

 

曉昇さん「アルファベットは画数が少ない分、遊びの幅がありますね。漢字だとどうしても、書家として基本を踏まえた上での”くずし“になりますが、僕は英語のカリグラファーではないので、アルファベットを目の前にすると遊びの幅が無限に広がります。書道ではありえない表現も大胆にできて、楽しかったです」

 

 

――書道ではありえない表現というと、具体的にはどんな部分でしょう?

 

 

曉昇さん「書道では、原則2度書きはしません。でも、今回作成したようなカリグラフィは2回、3回と筆を重ねて太くしたり、色を重ねて装飾をしたりと、自由度が高くてまるでイラストのようですね。書は”一筆で書ききる“という潔さを求めます。最終的に僕はそちらを選びましたが、もともとは絵を描くのも大好きなんです」

 

 

――逆に、カリグラフィと書の共通点といえば?

 

曉昇さん「余白の重要さでしょうか。書もカリグラフィも、余白との調和は作品の出来を左右すると思います。そして、文字本来の”伝える“という役割も共通ですね。文字はアートである前に、情報を伝えるツールとして生まれ、その後、鑑賞して楽しむ芸術へ発展したことも共通と思います」

 

――伝えるために大切なことは何でしょうか?

 

曉昇さん「丁寧に書くということに尽きますね。手書きの文字があたたかさや美しさを感じるのは、上手だからではないんです。うまくなくても、丁寧に心を込めて書けば、必ず相手の心に何かが伝わります」

 

 

たくさんの人に

書くこと、アートを楽しんでほしい

 

――幅広い創作活動に加え、門下生の指導、書籍の出版をしながら、書道界でも権威のある賞を獲るなど精力的に活動される曉昇さんですが、現在は書道パフォーマンスにも力を入れていらっしゃるとか。

 

 

曉昇さん「実は僕、書道パフォーマンスはずっと邪道だと思っていました。書をあのような形で”魅せる“という意味が理解できていなかったのですが、実際に自分でやってみたら考え方が180度変わりました」

 

――それは、なぜですか?

 

曉昇さん「できあがった作品だけでなく、創っていく過程まで、多くの方と共有できるからです。書を書かない人にも、書くという行為の楽しさを共有してもらえるというのは、なんてすばらしいことだろうと」

 

――動画で書を公開されているのも、ある意味“書の共有”ですね。

 

曉昇さん「そうなんです。思えば僕は昔から、先生方の書く姿や筆の動きを見るのが好きでした。目で見て、とにかくじっと見て、あらゆることを学ばせてもらったことに気が付いたのです。海外の方は、”なぜあのやわらかい頼りない筆で、こんなにまっすぐな美しい線が描けるのか!“というところに素直に感嘆してくださいます。そういう、芸術への純粋な感動を、もっとたくさんの表現で広げていきたいですね」

 

――最後に、FUN ART という言葉から連想するイメージを教えてください。

 

曉昇さん「僕にとってのFUN ARTは、型にとらわれないこと。パフォーマンスも、動画も、すべて“FUN”があるからこそ書の魅力を共有できます。書道は基礎、型ありきの世界ですが、型だけにとらわれず、型の先にあるものを見つめて楽しみたいと思います」

 

 


<プロフィール>

鈴木 曉昇 (すずきぎょうしょう)

伝統書法を基軸とした書道家・書道アーティスト。望月暁云氏に師事。全日本書道連盟正会員、産経国際書会評議員・審査会員。2019年、国内有数の書展である「産経国際書展」において最高賞(評議員以下の部)である会長賞を受賞。日々の研鑽をモットーに感性を豊かに、技術の向上を目指しながら、SNSを通じて書の素晴らしさを世界へ発信。早稲田大学・政治経済学部卒業後、大手金融会社でのサラリーマン兼業生活を経て、書道家として独立。NHK大河ドラマ等の書道所作指導、書状の制作、書道シーンの手の吹き替え実演などでも活躍。著作多数。

https://www.gyousyou.net/

https://www.instagram.com/gyousyou_suzuki/


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