絵を描いたり物を作ったり、アート表現には欠かせない素材の「紙」。
一般的によく使われるのはホワイトペーパーですが、紙色を少し変えるだけで表現の幅がぐんと広がり、より自分らしい作品を作りやすくなることも!
このシリーズでは、以前「紙について知ろう」シリーズでご紹介した紙の中から「ペイントオン」のカラーペーパーに絞って、色の特徴に合わせた活用方法などをご紹介いたします。
■ペイントオンってどんな紙?
ペイントオンは、様々な画材、表現方法を使うことができるミックスメディアペーパーと呼ばれる紙です。
厚手の用紙なので、水彩など水を多く使う技法やクラフトにも向いています。
紙目が異なる3種類のホワイトペーパーのほかに「ナチュラル」「グレー」「ブラック」「デニムブルー」「グレーグリーン」の5色のカラーバリエーションがあります。
■どんな画材が適してる?
様々な画材がご使用いただけるペイントオン、そんな中でも特におすすめの画材が商品の表紙にデザインされています。
濃色のカラーペーパーであれば下地の色を背景にすることでより華やかに際立つ顔料インクや色鉛筆、淡色であれば下地の色と混じることでより深みを増す透明水彩や染料インクなどを使用するのがおすすめです。
■カラーペーパーに絵を描いてみよう!
ここからは実際にトンボ鉛筆の「ABT」「色辞典」とクレールフォンテーヌの「ペイントオン」を使って描くカラーイラストのアイデアをご紹介します!
<ペイントオン ブラック ✕ 色辞典>
色鉛筆で光の表現をしよう
【使用画材】
・色辞典 vol.8(very pale tone)
・ペイントオン ブラック
ブラックペーパーは普通のホワイトペーパーに描くのとは異なり、紙の地の色が一番暗い影になります。
色鉛筆や不透明な画材を使うことで光の表現がしやすく、塗り重ねていくことでどんどん明るくなっていくほかのカラーペーパーとは違った表現方法が魅力です。
今回は暗い海の中に漂うクラゲを、淡いパステルカラーの色鉛筆で表現しました。
<ペイントオン グレーグリーン ✕ ABT>
ナチュラルなグリーンで季節の風景を表現しよう
【使用画材】
・ABT
・木物語 B
・ペイントオン グレーグリーン
落ち着きのあるグレーグリーンは緑色をより鮮やかに、それ以外の色を落ち着かせ、色味をまとめる効果があります。
特に緑が映える自然のモチーフや、景色を描くのに向いています。
落ち着いた色は何にでも合わせやすく、プレゼントに付けるメッセージカードなどラッピングのアクセントとしてもおすすめです。
<ペイントオン デニムブルー ✕ ABT・筆之助>
ブルーに様々な色を乗せてにぎやかな表現をしてみよう
【使用画材】
・ABT
・筆之助 しなやか仕立て パステル
・ペイントオン デニムブルー
コバルトで染色したスモーキーなブルーが特徴のデニムブルーは、ホワイトやメタリックカラーとはもちろん、反対色の黄色などの鮮やかな色とも好相性。
ABTのような水性染料マーカーで描くと、鮮やかさも残しつつ、おしゃれな落ち着きのある雰囲気に絵を仕上げてくれます。
あわせる画材や色によって絵の雰囲気を変え、今までにない表現をしてくれるカラーペーパー。
ぜひ今回の記事を参考に、あなただけの新しい表現を見つけてみてください!