minneの人気作家さんに聞く、作品レシピ
「FUN ART STUDIO」と「minne」の特別企画。毎月、minneで人気の作家さんにトンボ鉛筆の画材を使った作品レシピや使用方法をご紹介いただきます。
今回のminne作家さん
salut さん
子どもの成長や記念日を素敵に演出するペーパーアイテムを制作。
https://minne.com/@emy928
【DLできる型紙付き】ABTで染める「コスモス」の作り方
デュアルブラッシュペンABTを描くのではなく「染め」という方法で使用した、これからの季節にぴったりなコスモス作りに挑戦してみませんか?
ダウンロードできる型紙があるので、簡単に作ることができますよ。
それでは、さっそく作り方をご紹介します。
用意するものはこちら
ABT (055、126、673、685)
のり (ピットマルチ2)
クレープ紙 ホワイトダブル (50×155cm)
フラワー用ワイヤー #18 数本
水筆(平筆)
筆
定規
クリアファイル (コピー用紙などを挟むと色が見えやすいです)
型紙用の厚紙 (10×5cm) 代用できるものでOK
はさみ
目打ち (太い針でも代用可能)
シャープペンシル
グルーガン
霧吹き
ゴミ袋
セロハンテープ
1.型紙をダウンロードする
花びらの型紙をダウンロードして、印刷する。
線に沿ってカットし、セロテープで厚紙に貼り付けカットします。
2.花びらをカットする
クレープ紙を広げ、縦50cm×横11.5cmに折り線がついているので、1列を縦長にカットする。
カットしたクレープ紙をピンクの点線のように、半分に折り、また半分に折ります。
型紙を写しカットします。約10×5cm。
ひとつで8枚できるので、コスモスふたつ分の花びら完成!
[注意]
クレープ紙は手で横に引っ張ると伸びます。
花びらのカットを縦向きにすると、でき上がりが本当の花びらのようにいい感じになるので、カットの向きにご注意ください。
3.花びらに色づけを
まずゴミ袋(もしくはクリアファイル)を机一面に広げ、テープで固定します。(机の汚れ防止にもなります)
ABT、673を使ってゴミ袋に色を塗り、その上にカットしたクレープ紙を並べ霧吹きで水を含ませ色を染めるように吸い込ませます。
ポイント:ABTを斜めにし、ペンの腹でぐちゃぐちゃっと塗っていくとインクがよく出ます。
水を含んでいるので、乾くと色が薄くなります。
全体に色が付いたら、もう一度ABTでゴミ袋(もしくはクリアファイル)に色を塗り、そのまま ( 霧吹きなしで ) 手で花びらを持って色を付けていったり、水筆や筆でABTから色を取るようにしたりして、縦に線を描くと花びらの筋のようになります。
お好みの色になるまで何度も重ね塗りをしていきます。
濃いところや薄いところがあっても自然な感じに仕上がりますよ。
ポイント:乾いてしまってから上から色を足すと、色が馴染まずまばらになるので、半乾き状態のときに重ね塗りすると綺麗に色が濃くなります。
ABTの685も同じように色を染め、クリアファイルの上に並べ、数時間乾かします。
乾くと水で膨らんでいた花びらが縮み、本当の花びらのようにパリッとなります。
こちらのグラデーションは先に673の薄い色を先に半分染め、半乾きになったら根本を685の濃い色で4分の1くらい染めます。乾くとしっかりとグラデーションが完成します。
ABT673、685は、それぞれ一本でコスモスとわかる鮮やかで発色のいい色が出るのでおすすめです。
4.花びらの中心と、茎の色づけ
ピンク線のように、横に5cm幅でカットします。
花びらの色づけのように055と126で染めます。
乾いてから横に3分の1にカットし、縦に細かくハサミを入れます。
5.それぞれのパーツを組み立てる
花びらの下に少しのりを付け、半乾きになってから下の段のようにキュッとくっつけます。
全て2枚ずつくっつけてから、4枚、6枚、8枚とバランス良く中心に貼り合わせていきます。
ワイヤーの先にグルーガンでグルーを付け、黄色の中心を途中何度かのり(ピットマルチ2)で固定しながらぐるぐる巻いていきます。中心の底がワイヤーから外れないようにしっかりグルーで固定します。
(のりや木工用接着剤だと固定できなく、グラグラになってしまうのでグルーガンの使用をおすすめします)
そして花びらとの貼り合わせするために、黄色の中心の、底・側面の低い部分に、のりを塗ります。
花びらの中心を目打ちで穴を開け、ワイヤーの下から入れて上にあげていきます。
のりで中心と花びらを貼り合わせ、花びらの下から上に持ち上げるように指でキュッとくっつけます。
三つ折りにして葉の形にカットし、3.5cmの丸に均等に貼りつけていきます。
ワイヤーの下から上にあげ、花びらと同じように下から指でキュッとくっつけます。
茎の部分は細長くカットしてぐるぐる巻き付けていくか、同色のフローラルテープなどでも綺麗に仕上がります。
全てのパーツの接着が完了したら完成です。
秋なのでコスモスの色合いにしましたが、お好みの色や、花びらの形を変えることで、季節のお花などを表現することもできますよ。
おまけ
使用するABTの色を変えてアンティーク風フラワーも作ることができます。
使用したABTカラー
花びら:703(少し)、912、977、992
根本:126、158
花びら:026、992
葉と茎:098、158
コスモスと同じように花びらに色づけをしていきます。
花びらが大きいので折りたたむように摘んで色を染めてみたり、霧吹きをせずにインクを集めるように馴染ませたり、広げて水筆や筆で色を重ねます。
ポイント:ベースの色を染めてから、半乾きのときに茶系を何度も塗り重ねていくとアンティークらしい色合いに仕上がります。
花びらを染めるときはたっぷり時間がある際に、みなさんもお好みの色合い、形でぜひ挑戦してみてくださいね。
salutさんの作品は、minneでご覧いただけます。
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