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ブラッシュレタリングの魅力を引き立てる影の付け方

アーティスト・プロフィール

Danae Lettering

みなさんこんにちは!
レタリングアーティストのDanaeです。
 

突然ですが、ブラッシュレタリングに奥行きや立体感を出してみたいと思ったことはありませんか?
 

以前、文字に動きを出すバウンシングダブルレターズについて解説しましたが、今回はブラッシュレタリングTIPS第3弾!
影を加えて文字に奥行きを出す10のテクニックをご紹介させていただきます。
 


 

無料でダウンロードできる練習用テンプレートもご用意しましたので、ご興味ありましたらぜひチャレンジしてみてください♡
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

>>Template.pdf
 
 
 


 

今回使用するものはこちら:
 

・A4サイズに印刷した練習用テンプレート
・お好みでトレーシングペーパー
・お好きな色のABT
・お好きな色の筆之助
・お好きな色のプレイカラーK

 
 

どうやって影を付ける?
 

文字に影をプラスしてみたいけどやり方が分からない…と躊躇してしまうことがありますよね。
私がブラッシュレタリングの文字に影を加える際に意識していることは、影を作る光がどの位置から文字に当たっているのかをイメージすることです。
 

下記に例をいくつかお見せします:
 

↑ 左上から光が当たっていると想定すると、その反対の右下に影ができます


↑ 右側から光が当たっていると想定すると、その反対の左側に影ができます
 

※右上から光が当たる場合、その反対の左下に影ができますが、図の例「for you」のような傾斜かかった文字だと少し描きにくかったりするので、左側に影をプラスしたい場合は、右上からではなく右側から光が当たっていると想定して反対側に影を描くのがおすすめです。
 

これらの影は、ABTや筆之助等の穂先がしなる筆ペンの方が描きやすいですが、プレイカラーKなどのマーカーで影を描きたい時はあえて塗りつぶさず、文字から少し隙間を空けて影のシルエットを描くことで文字が浮いているような表現ができて、可愛く仕上がります!
 


↑ 左上から光が当たっていると想定して、右下に影のシルエットを描きます
 

↑ 右側から光が当たっていると想定して、左側に影のシルエットを描きます
 

※文字の小さなループ部分にも影ができますが、スペースの問題で省略してもOK
 
 

影を付ける練習をしてみよう
 

ダウンロードしたテンプレートを印刷して、まずは左の列の黒い文字にお好きな色のABTで影を付ける練習をしてみましょう。(画像ではABT803を使用)
 


上から「for you」「thanks」「cheers」とありますが、この練習では全て、チャレンジしやすい右下側に影を描いていきます。
 

ここから、影を付ける10のテクニックをご紹介します。
 

◆パターン1◆

前半の説明同様、左上から光が当たることを想定して、ABTの筆芯で文字の形をなぞるように右下側に影を描きます。
ABTで描く際、筆圧を少し加えるとペン先がしなるので、幅のある影が簡単に描けます!
 

◆パターン2◆

パターン1同様、文字の右下に影を描き、文字と同系色のペン(ここではプレイカラーKの黒の細字側)で影の輪郭をなぞります。そうすることで、シンプルな影だけではなく、全体的に立体感が出ます。
 

◆パターン3◆

ABTの細芯を使って、前半の説明と同様に文字の右下に影のシルエットを描き、文字が浮いているように見せます。
 
 


 
 


今度はテンプレートの右の列の薄いグレーの文字をお好きな色のABTでなぞってみましょう。
(画像では上から533、173、933を使用)
 

◆パターン4◆

ABTで描いた文字の右下に筆之助しっかり仕立てのパープルを使って影を描きます。
文字と同系色の暗めの色を使うと自然な影が表現できますが、文字の色と近すぎると太い文字を描いただけのように見えてしまうので、影の色選びに少し注意が必要です。
 

◆パターン5◆

ABTで描いた文字の色とは全然違う色味のABTで文字の右下に影を描き、プレイカラーKの細字側のようなペンで影の輪郭を描きます。影の輪郭を描くペンは最初に描いた文字の色より暗い色を選ぶと、立体感により奥行きが出ます。
 

◆パターン6◆

ABTで描いた文字の右下に、グレー系のペン(画像ではABTのN75の細芯)で影のシルエットを描きます。
ここで使うグレーの色は濃いものより、薄めのものを使うのがおすすめ!
 

◆パターン7◆


テンプレートの上にトレーシングペーパーを1枚重ね、ABTで文字をなぞります。(画像ではABT403を使用)
 
 


文字をなぞったら、見本の文字から左上方向にトレーシングペーパーをずらしてクリップボードやマスキングテープ等で固定します。
 
 

右下側にずれて見える見本の文字をプレイカラーKの細字側でなぞります。
※画像ではなぞる部分を黒で表示しています。
 
 


文字をなぞったトレーシングペーパーを右上方向にずらせば、文字の左下に影が描ける見本文字が見えてきます。
※画像では3文字目(「che」部分)までなぞる部分を表示しています。
 
 


テンプレートを外すとトレーシングペーパーに描いた文字と立体感のある影が見えてきます!
「cheers」では影部分に筆之助しっかり仕立てのピンクを使用しました。
 

◆パターン8◆

1文字ずつ色違いのABTを使用して影を描きます。そうすることで、ベースが黒い文字でも全体が簡単にカラフルになります。
 

◆パターン9◆

パターン1と同様の形でABTで影を描き、描いた影の中にABTの細芯でドットのグラデーションを描きます。
影が薄めの色、ドットは濃いめの色で描くのがおすすめです。
 

◆パターン10◆

パターン3と同様の形でABTの細芯で影のシルエットを描き、その右下に続けて別の色2色で線を描き加えます。画像では緑→ピンク→オレンジの順番で描いています。
 
 
 


 

以上、今回はブラッシュレタリングの文字に影を加える方法やバリエーションをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
 

一見難しそうなテクニックですが、練習の時はたくさん失敗しても大丈夫です!
影を作る光の方向をイメージするだけで影の向きが明確になり、使用する色や形次第でその影に奥行きや立体感がさらにプラスできるので、手描き文字を楽しむ際はぜひ参考にしていただけると嬉しいです!

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