こんにちは Shiho Sakuraiです。
今月より全5回にわたりFUN ART STUDIOにてハンドレタリングについての記事を連載させていただくことになりました!ハンドレタリングの魅力やテクニックなど役立つ内容を毎月お届けしていきたいと思っています。
第一回目となる今回は「ハンドレタリングとは」そして「私とハンドレタリングとの出会い」についてお話しさせていただこうと思います。
ハンドレタリングには括りや解釈に様々な意見がありますが、ここでは ハンドレタリング=手書き文字全般 という考えで進めていきたいと思います。
ハンドレタリングとは
手書き文字といえばこの記事を読んでいる方ならSNSなどできっと目にしたことのある
などが有名でしょうか。どちらもハンドレタリングと呼ばれますが道具や文字の印象も異なります。
「美しく文字を書く」という意味で長い歴史のあるカリグラフィーを現代風にアレンジしたものがモダンカリグラフィー。金属製のペンとインクで書かれていることが多く基本的に書体に決まりもありません。
カリグラフィーのクラシカルな雰囲気を残しつつ自分のスタイルにアレンジしているアーティストが多い印象です。
それではブラッシュレタリングとはどのようなものでしょう?
ブラッシュという響きから想像できる通り「筆」を使う手書き文字のことです。
絵筆や水筆で書く場合もありますが、最もポピュラーで私もお勧めしたいのが「筆ペン」です。
お勧めの理由はたくさんありますが一番に挙げられるのは準備も片付けも簡単なこと!
どんな時でもどんな場所でも、ペンと紙があればささっと書ける。
そんなラフさがきっと心地よく感じていただけると思います。
文字の雰囲気としてはモダンカリグラフィーと比べるとよりカジュアルで、書く人によって個性が強く出ている印象。
ペンの種類やカラーも豊富なので表現の幅も無限大です!
ハンドレタリングとの出会い
私のハンドレタリングとの出会いは今からちょうど4年前。
趣味で描いたイラストにメッセージや名前を添えたいと思い、家族が寝静まってから何気なくInstagramを開いたことから始まります。
手書き文字で唯一聞いたことのある #calligraphy という言葉を頼りに検索。その結果に衝撃を覚えました。
海外の人が日本の筆ペンを使ってカリグラフィー風の文字を書いているではないですか…!
1本の筆ペンから魔法のように描き出されるエレガントな文字。流れるようなストロークと華やかで自由なカラーリング。その全てに魅了され、夢中で見ていくうちに、どうやらそれは #handlettering と呼ばれていることがわかりました。
とにかく今すぐ私も書いてみたい!という衝動から今度はweb検索。
ところが当時ハンドレタリングに関する情報は日本ではほとんど見当たらず、、なかなか情報が得られない中なんとか探し出したのはTombow USAのサイトでした。
サイト内にあった無料のワークシートをダウンロードしていざ練習をスタート!
当時我が家にあった唯一の毛筆ペンで書き始めたのでした。
ひたすらワークシートをなぞっているうちに線の強弱のつけ方に決まりがあることや子供の頃に習っていた習字に似た感覚が蘇ってきたり…とにかく新鮮で楽しくて、時間を忘れて夢中で練習しているうちに気がつくと外は明るくなっていました。
自分の中で何かを「見つけた!」という感覚があり、その日にうちにInstagramアカウントを作ったのが @_brush_brush_ です。
すっかりハンドレタリングの世界にはまってしまった私ですが、文字を書く技術だけでなく、いくつになっても成長できることを実感し、好きなことを仕事にすることができ、また手書きを楽しむ素敵な方達との出会いなどたくさんのことをハンドレタリングから学び、得ることができています。
まだまだハンドレタリング関する情報は日本では少ないと感じています。
この記事を通してもっともっとたくさんの方に魅力をお伝えできたら嬉しく思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
次回のテーマは「道具について」「基本テクニックについて」書かせていただく予定です。