最近大人になってからでも気軽に始められる趣味として、水彩画が人気です。SNS等でもよく見かけるようになり、講座に通って本格的に取り組んでいる方や「自分もやってみたい」と思っている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、水彩画を始めたいと考えている方に向けて、必要な道具についてご紹介します!
水彩画とは?
水彩画とは水彩絵の具を使って描いた絵のことを指します。優しい色合いが比較的簡単に表現できるので、初心者にも人気の画法です。ただし、水彩画は一度描いてしまうと修正をするのが難しかったり、乾いた後に絵を濡らしてしまうと、滲んでしまうのでその点は注意が必要です。
水彩画を描く際に必要になる道具
それでは、水彩画を描くときに必要な道具をご紹介します!
水彩絵の具
絵の具は「透明水彩」と「不透明水彩」に分けられ、大人の趣味として始める方が多いのは、透明水彩です。
透明水彩の特徴は、色つきのセロファン紙を重ねたような感じで、紙の上で色を混ぜながら塗れること。ふんわりとしたやわらかい表現をする場合にオススメです!
透明水彩絵の具には、チューブタイプ、固形タイプ、液体タイプの、3タイプがありますのでお好みのものを選んでお使いいただくといいと思います。
不透明水彩の絵の具は、色を重ねると下の色は見えなくなるタイプで、「ガッシュ」とも呼ばれていて、しっかりとしたマットな雰囲気で表現できることが特徴です。
透明水彩、不透明水彩、どちらの絵の具も色数は多いのですが、初めて取り組むならセットになっているものが色に悩まずに済むので便利です。色数は色々なセットがありますが、最初は多くても12色くらいがオススメ。12色でも、色を混ぜることでいろいろな色を作ることができますよ。
パレット
絵の具を水と混ぜ合わせたり、色と色を混ぜ合わせたりする道具がパレット。大きさや、材質もプラスチック、ホーロー、アルミなどさまざまですが、いずれにしても色を混ぜる部分が多い方が使いやすいと思います。ただ、必ずパレットを使う必要もなく、使わなくなったお皿などでも十分使えます。その場合は、なるべく白く(混ぜた色が見えるため)、陶器のお皿を使うのがオススメです。
筆
主に水彩用の筆の形には、毛先が丸くなっている「丸筆」、毛先が平らになっている「平筆」があります。丸筆はオールマイティに使え、平筆は広い面をぬるほか、直線などシャープな線を描くときに向いている筆です。
筆を選ぶときのポイントとしては、筆のサイズと毛の種類などがあります。
筆には号数があり、その数字が大きくなると穂先のサイズが大きくなります。動物の毛を使った筆は水をよく含み柔らかい描き心地ですがとても高級です。お手頃なナイロン製の筆は水の含み、弾力が高級な(動物の毛を使った)筆よりは少し弱めですが穂先のまとまりは良く、初心者の方にとてもオススメです。
ただ、種類は沢山ありますのでどの筆を選んでいいか悩んだら店員さんのアドバイスを参考にしたりして、少しずつ買いそろえていくのも良いと思います。
用紙
用紙にもさまざまな種類があり、水彩画に適した専用の紙があります。
紙質は、表面が滑らかな「ホットプレス(細目)」、若干の凹凸がある「コールドプレス(中目)」、表面にかなりの凹凸がある「ラフ(荒目)」があり、水彩画には一般的に「コールドプレス」が適していると言われています。
また、紙を選ぶときの重要なポイントとして「厚さ」があります。薄い紙ですと絵を描くと紙が波打ってしまいますので、水彩用紙はグラムで表されますが、最低でも190g、可能な限り300gあるものを選んでください。
筆洗器
筆に水をふくませたり、絵の具がついた筆を洗ったりする筆洗器。丸いバケツ型や角型など、100円ショップでも手に入りますが、ガラスの空き瓶などを利用しても良いと思います。間口が大きく、倒れにくく、安定するものを選ぶのがポイントです。
ペーパータオルや手ぬぐいなど
筆についた水分や紙に水がのり過ぎたときに、拭ったりするのに必須のアイテムです。キッチンペーパーなどのペーパータオルを使うと毎回ゴミが出るので不要になった布を使うのもオススメです。布を使う場合は、タオル地の布はループに引っかかって穂先を傷めてしまうので避けてください。
たくさんの道具を一度に揃えるのは大変! 手軽に始められる便利な画材
ここまで水彩画の道具についていろいろと説明してきましたが、「もっと手軽に始めてみたい」という方には、水性染料インクのブラッシュペンもおすすめです。
そこで、今回ご紹介したいのが、トンボ鉛筆「ABT」と「WATER BRUSH(水筆)」。
ABTは、108色がラインナップされた水性染料インクのブラッシュペン(筆ペン)。水性染料インクの水に溶ける特性を活かし、パレット(クリアファイルなどのツルツルした非吸収面)の上に色をのせ、それを筆や水筆で絵の具と同じように使うことで、淡いぼかしやグラデーション、混色など水彩らしい表現が簡単に楽しめます。
また、筆ペンタイプのペン先なので、描いた絵に合わせてレタリング(文字を書く)する場合にも書きやすく、細い線から太い線までメリハリのあるラインが書けることが特徴です。
水筆は、本体軸に水を入れて持ち歩き、外出先でも手軽に水彩画を楽しめる筆で、水彩や水性マーカーと使用するのにぴったり。
例えば、ABTを使って描いたところを水筆でなぞることで、色をぼかしたり、濃淡を表現できたり、また、ABTのインクをパレットに塗り、水筆でそのインクをパレットからとって描くことで、水彩絵の具と同じような使い方で色を塗ることもできます。
トンボ鉛筆の水筆の先は、小筆、中筆、平筆の3タイプが用意されているので、細かい描き分けにも対応可能です。
水彩画に挑戦しようとすると、どうしてもたくさんの道具が必要になってしまうものですが、ABTや水筆を使って描くと、筆洗器などのたくさんの道具は不要になり、気軽に始めやすく、片付けなども簡単で、手軽に水彩画を試してみるのにおすすめです。
少しでも興味を持っていただけたら、ぜひ気軽に水彩画にチャレンジしてみてくださいね!