minneの人気作家さんに聞く、作品レシピ
「FUN ART STUDIO」と「minne」の特別企画。毎月、minneで人気の作家さんにトンボ鉛筆の画材を使った作品レシピや使用方法をご紹介いただきます。
今回のminne作家さん
ミズカミエリカさん
水彩と色鉛筆を使用した手法を中心に、イラストのほか、粘土、紙もの、ファブリック、アクセサリーなど幅広い作品をものづくりを展開。「日常」をテーマにした、物語を感じるやさしいタッチが魅力。
https://minne.com/@m1117erika
「メッセージカード(バースデー)」のつくり方
今回は、自然界の色を再現した「オリジナル全100色」を揃えた色鉛筆「色辞典 / IROJITEN」を使って、色鉛筆の重ね塗りだからこそ表現できる「ヴィンテージ感」あふれる、バースデー用のメッセージカードを作りたいと思います。お祝いを華やかに彩る「サーカス」をテーマに、まずはキャンバスとなるカードの形を決めていきましょう。
1、イラストボードをカットする
イラストボード(21×12cm)を用意します。サーカスのテントを思わせる、三角屋根のおうち型を下書きしたら、カッターナイフでカットします。
2、鉛筆で下書きをする
次に、3Hの鉛筆で薄く下描きをしていきます。彩色をイメージしながら描きすすめるのがポイント。鉛筆のラインをそのまま残しておきたい部分(文字)は、2Bの鉛筆を使って書き分けます。
※使用した鉛筆は、MONO100 の3H、2Bです。
3、「色辞典 / IROJITEN」を使ってヴィンテージ風に彩色する
順に彩色していきます。まずはベースとなるカラーを塗り込んでいきます。縁取りから始めると、きれいに仕上がります。
※色辞典 / IROJITENは、V1(チェリー)を使いました。
イラストボード×色鉛筆ならではの、細かい凹凸による“ムラ”が味わいになります。ヴィンテージ感を出すため、黄味系のカラーで縁に重ね塗りを加えていきます。
明るく見せたい部分はオレンジ、影をつけたい部分は茶色などで重ね塗りを加えていくと、どこか懐かしい風合いに。
※使用した色辞典 / IROJITENは、V2(蜜柑色)、D14(枯竹色)です。
それ以外は、ベースのカラーにそれぞれ同色系の濃い色を重ねて、色味を調整しながら、濃淡・影を書き込んでいきます。
※使用した色辞典 / IROJITENは、V1(チェリー)、V2(蜜柑色)、V6(ピーコックブルー)、D13(土器色)、D14(枯竹色)、DL3(菜種油色)、P5(若菜色)、P13(梔子色)、P18(天色)、LG4(蜜蝋色)、VP8(瓶覗)、VP10(美女桜)、
補足のカラーとして、V9(菖蒲色)、D12(蘇芳色)、D15(芥子色)、D19(真鴨色)、DL9(古代紫)、LG3(猫柳色)を使っています。
4、鉛筆で加筆する
色鉛筆のボヤけたラインを、3Hの鉛筆で加筆してイラストや文字の輪郭をはっきりさせます。影の部分や濃く書き入れたい部分は、Fの鉛筆で描き込んでいきます。
紙から浮き上がるような、はっきりとした印象に。
5、フィキサチーフでコーティングする
仕上がったイラストに、フィキサチーフ(絵画用定着液)を吹きかけて鉛筆が擦れるのを防止します。付着のムラが出ないよう、少し離れたところから均等に吹きかけるのがポイント。全面をコーティングしたら完成です。
色鉛筆の重ね塗りだからこそ表現できる、ヴィンテージ感とあたたかさ。
みなさんもぜひ、お部屋に飾りたくなるような手作りバースデーカードをたいせつな人に送ってみませんか?
ミズカミエリカさんの作品は、minneでご覧いただけます。
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