minneの人気作家さんに聞く、作品レシピ
「FUN ART STUDIO」と「minne」の特別企画。毎月、minneで人気の作家さんにトンボ鉛筆の画材を使った作品レシピや使用方法をご紹介いただきます。
今回のminne作家さん
ten & sen さん
暮らしに潜む身近なものをモチーフとしたクスッと笑えるモノづくりを製作。
https://minne.com/@eritakahashi
【DLできる型紙付き】IROJITENで描く「かき氷ぽち袋」の作り方
滑らかな書き心地で絵に立体感と美しいグラデーションを与える色鉛筆「IROJITEN」を使って、シロップのグラデーションが爽やかな、夏にぴったりなかき氷のポチ袋作りに挑戦してみませんか?
ダウンロードできる型紙があるので、簡単に作ることができますよ。
それでは、さっそく作り方をご紹介します。
用意するものはこちら
・色鉛筆NQ 28だいだいいろ・03 きいろ・05 おうどいろ
・色辞典 F4 サンセットオレンジ・F5 ダズリングサン・F6 ファイアフライイエロー
・新だん紙(シワ加工された少し厚みのある紙)
・コピー用紙
・トレーシングペーパー
・定規
・カッター
・カッターマット
・はさみ
・シャープペンシル
・消しゴム
・両面テープ(20㎜)
・マスキングテープ
1.展開図を印刷して使う分をカット
まず最初に、展開図をダウンロードして新だん紙に印刷しましょう。(A4サイズに2つ分印刷されます。)
袋になる部分の展開図・オレンジ輪切りの型紙・氷部分の型紙が印刷されますので、それぞれバラバラにしておき、オレンジ輪切りの型紙だけ実線に沿ってハサミでカットします。
2.オレンジ輪切りの輪郭を描く
オレンジの輪切りを色鉛筆のおうどいろを使い描いていきます。
コピー用紙に先程カットしておいたオレンジ輪切り型紙を置き、型紙に沿って円を描きます。この時、力を入れず薄めに描きましょう。
型紙はリアルさを出すために少しいびつにしています。35mm位の大きさであれば型紙を使わずフリーハンドで描いてもOKです。
円が描けたら、だいたい真ん中に印を付けておきましょう。
この真ん中を基準に3等分するように房の断面をうすく描いていきます。3つ描けたらその間に2つずつ入れるように描きます。形はそろえる必要はなく、太くなったり細くなったりした方がリアルです。
これで輪郭が描けました。
3.オレンジ輪切りの色付け
次に使う色鉛筆はきいろ。外側の皮の厚みを出したり、房の中を塗りつぶします。
続いて使うのは、だいだいいろです。
房の3つの角を際立たせるイメージでフチどっていきます。様子をみながら濃くしたり薄くしたり。
フチどられたら今度はその中を強弱をつけながらギザギザを描くようにするとツブツブ感がでてきます。
ツブツブを塗り終えたら、仕上げにきいろとだいだいいろをなじませるイメージでおうどいろをうすく塗りましょう。
これで一面完成です。
さらにこれを裏返し、明るい窓ガラスにあて、透かし、今描いた輪郭をおうどいろでなぞります。
外側の円が合っていれば中の房はずれて描いたとしても大丈夫です。
裏面も表と同じように色付けしましょう。
この工程をもう一度繰り返し2枚のオレンジ輪切りを作ります。
描き終えたらハサミでカットします。
カットした後、外側の皮のがズレて白い部分があったら色鉛筆で塗って修正します。1つは丸のまま、もう一つは2等分していきましょう。
これでかき氷にとじ込めるオレンジ輪切りの完成です。
4.氷部分の制作
次は、氷部分を作っていきます。
A4のトレーシングペーパーを横向きにし、110㎜でカットします。
カットしたものをまず半分に折ります。そして端から2.5cmのとこも折っておきます。
※2.5cmに折り目をつけるのは片方だけです。
続いて、氷の型紙をマスキングで固定します。
その上にトレーシングペーパーの2.5cmの折り目と、型紙の「折り目を合わせる」の部分を合わせ重ねて固定します。この様に、トレーシングペーパーの下は固定、上はパカパカしている状態です。
次に、両面テープを貼っていきます。
両面テープを貼るのは、折り目ラインから上で赤い斜線部分には付かないように気を付けましょう。
まずはまっすぐ貼ります。この時下の型紙の線からはみ出すように貼ってください。
1本貼ったら剥離紙をはがします。
写真のように、2本目の両面テープは1本目の両面テープに少し重ねながら、左下がりになるよう斜めに貼り、剝離紙をはがします。3本目は右下がり、4本目は左下がり…を繰り返し、隙間がないよう埋めていきます。
全て真っすぐ貼っても良いのですが、今回私は、かき氷の不規則な感じを出したくランダムに貼ってみました。
両面テープを貼り終えたら先程作ったオレンジ輪切りを配置していきます。
丸いものを真ん中に、半月のものを左右に配置しました。この時赤い囲みの部分がギリギリだと両面テープが効かないので数ミリ空けて配置しましょう。
もし大きくて入らない時は、半月の方を少しカットしたり半月をさらに半分にしたりしても良いですね。
オレンジ輪切りを配置したら上の固定されてないパカパカ部分を折り目通りおろして貼り付けます。
シャープペンシルで型紙を頼りになぞって下さい。きっちり線通りにならなくても大丈夫です。
なぞり終えたらトレーシングペーパーを固定から外し、なぞった線に沿っハサミでカットしましょう。
シャープペンシルが残っても消しゴムで消せば大丈夫です。
両面テープが付いていない下の方は片方は封閉じのベロになるところです。
こぼれた氷を表現するためにフリーハンドでクネクネカットしてみましょう。
これで氷部分の完成です。
5.封筒部分の制作
封筒になる部分の制作です。
はじめに印刷した封筒部分の実線をカットしていきます。直線はカッターを使い、波線はハサミでカットします。
次に、破線に定規を当て芯の出ていないシャープペンシルで折りスジを引きます。
これにより紙を折りやすくします。
6.氷と封筒を合体
氷部分のベロではない方の外側に両面テープを貼ります。
器部分のガイド線に合わせて貼り合体させましょう。
7.飾り模様をくり抜く
この状態で飾り模様をカッターでくり抜いていきます。
トレーシングペーパーが重なっている部分もトレーシングペーパーごとカットして下さい。
8.のり代に両面テープを貼る
のり代に両面テープを貼り閉じます。
9.シロップを描く
最後にIROJITENを使ってシロップを描きます。
まず、濃い色のサンセットオレンジから塗っていきましょう。
かき氷の上の方からクルクルとらせん状に色鉛筆を動かして色を付けます。この時、うすく色づくので力を入れて塗っても大丈夫です。
次にダズリングサンです。
初めに塗ったサンセットオレンジに重ねてグラデーションを作るイメージで塗っていきます。
そして最後に一番うすい色のファイアフライイエローを同じ要領で塗りましょう。
これを裏面にも繰り返したら完成です。
10.完成
小銭やお札を入れてぽち袋としてや、お手紙を入れる封筒として。
とじ込めるフルーツの切り方や種類を変えてみたりしてオリジナルかき氷ぽち袋をお楽しみください!
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