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紙について知ろう|vol.4画材別おすすめの紙 <鉛筆・色鉛筆編>

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Quo Vadis Japan

「画材別のおすすめの紙」今回は、鉛筆・色鉛筆編です。

鉛筆・色鉛筆は木のぬくもりがなんとも肌馴染みがよく、文字を練習したり、塗り絵をしたり、小さな頃から使っているもっとも身近な画材ですよね。大人の塗り絵「コロリアージュ」が人気なので色鉛筆をまた使ってみようかなと思っている方もいるのではないでしょうか。今回は、鉛筆・色鉛筆の違いや適した紙、最後に色鉛筆で楽しむ「スケッチジャーナル」を紹介します!

 

 

■鉛筆と色鉛筆の違いについて

まずは、鉛筆と色鉛筆、意外と知らないその違いについて簡単に説明します。

 

・原料と作り方
鉛筆と色鉛筆は、原料も製造工程も異なります。
鉛筆の芯は「黒鉛」と「粘土」から出来ているのに対して、色鉛筆の芯は色の元となる「色材(顔料)」と「ワックス成分」からつくられています。
また、作り方も異なり、鉛筆は原料の黒鉛と粘土に水を加え、練り合わせて芯の形に成形した後1000度以上の熱で焼き固めます。一方、色鉛筆は色材とワックス成分を練り合わせて芯の形に成形した後は、焼かずに乾燥させます。色鉛筆の芯が鉛筆よりも柔らかいのはそのためです。

 

・芯の種類(硬度)
色鉛筆に多くの色があるのに対して、鉛筆にはいくつかの硬度があります。
HBやBなどの芯の硬さ(硬度)は黒鉛と粘土の割合によって変わります。JIS(日本産業規格)では、9Hから6Bまでの17硬度が制定されています!黒鉛の割合が増えると濃く柔らかい芯になり、粘土の割合が増えると薄く硬い芯になります。硬度によって用途や表現も変わってきます。

 

 

・消しゴムとの関係性
消しゴムとの関係も鉛筆と色鉛筆はそれぞれです。
皆さんご存知のように鉛筆は消しゴムで消せます。文字や線は、鉛筆で筆記の際に鉛筆の芯が細かく崩れて、芯の粒が紙の繊維にのったり絡んだりすることでつくられます。消しゴムはその芯の粒を吸いつけて、紙の表面から取り除くことで文字や線を消すことができます。(またよく使われているプラスチック消しゴムの成分は黒鉛と結びつく力が強く、きれいに消すことができます。)
一方の色鉛筆は、(原料と消しゴムの成分は引き付けあうことがなく)ワックスが原料なので紙の繊維の中までベタっと染み込むことから、消しゴムで吸い付けて消しとることが難しいのです。

 

 

■紙との相性について
紙との相性について、実際に鉛筆、色鉛筆で描いた見本と共にみていきましょう。

 

・表面(肌目)
鉛筆、色鉛筆の良いところは、紙を選ばずどんな紙でも描ける点です!
基本的に紙の肌目は問いませんが、表面加工がされ、ツルツルにコーティングされている紙は、鉛筆や色鉛筆をはじいてしまい思うように描けないのでおすすめできません。好みになりますが、適度に凹凸があり、少しザラザラ、ラフな紙の方が向いています。

荒目の紙に描くと紙の目を生かして、あたたかみのある雰囲気に。ただし、凹凸があるので紙の白い部分が出てしまい、細かくリアルで精密なタッチで描きたい場合には向きません。紙目の白い部分が無くなるぐらい描きこむボタニカルアートや細密画などには、表面に凹凸のないスムースな紙がおすすめです。

 

 

・厚み
これまでお話してきた[マーカー編]や[水彩編]では、水分があるツールなので紙を選ぶ上で厚さは大事なポイントでした。しかし、鉛筆や色鉛筆は厚さを気にせず、コピー用紙やノートなど薄い紙でも気にせず描けます。ただ、紙が薄すぎると描きこんだり、力を加えて描いたり、消しゴムで何度も消したりした際に、紙が波打つことがあるので注意が必要です。

 

・色
白い紙はもちろん、カラーペーパーとも相性の良い鉛筆・色鉛筆。
鉛筆、色鉛筆(白・ゴールド・蛍光オレンジ)の4色で描きくらべてみました。

※使用画材 鉛筆:MONO100 色鉛筆NQ 色辞典  用紙:ペイントオン

 

特に白やメタリックカラー、蛍光色はカラーペーパーには良く映えます。ハイライト効果を与えてくれるので作品の幅も広がりおすすめです。

 

・紙の仕様(綴じ方)
紙には1枚ずつ切り離されたものと、綴じてあるものがあります。今回紹介するのは、屋外でも使用するシーンも多いスケッチブック。用途にあわせてスケッチブックの綴じ方を選ぶこともできます。

 

・中面をぐるりと折り返すことができるので狭いスペースでも描ける「リングタイプ」。

 

 

 

・パッドタイプやミシン目が入った「メモブロックタイプ」は紙を一枚ずつ綺麗に剥がせます。

 

 

 

・糸綴じ製本された「ハードカバータイプ」は、耐久性があり持ち運びにも便利です。また、見開き2ページを使って広くスケッチすることも可能です。

 

 

 

■おすすめの用紙について
クオバディス・ジャパンが鉛筆・色鉛筆におすすめの商品はこちら!

 
グラフィット A6 (クレールフォンテーヌ)
 
表紙に鉛筆がデザインされたまさに鉛筆での使用を目的としたクロッキー帳。クロッキー帳としては少し厚手の90g/㎡の用紙は、ラフな紙肌を持ち、鉛筆・色鉛筆との相性は抜群です。持ち運びに便利なA6サイズは出先でちょこっとイラストを描くのにもおすすめ。表紙は360°折り返し可能なので、パッと開いて書きやすい。ミシン目入りで、簡単に切り取りできます。

 
ペイントオン グレー(クレールフォンテーヌ)
 
「ペイントオン」のグレー。白など明るい色から黒い鉛筆共に映える絶妙なグレーは、アーティストにも人気です。顔料をとらえられるよう紙目はほどよい凹凸があります。250g/㎡で厚みも十分、マルチメディアペーパーなので他の画材と一緒に使ってもOKです。


 
■「色鉛筆で楽しむスケッチジャーナル!」はじめてみませんか?

 

新年に何か新しいことを始めてみたいな、と思う方は多いと思います。
FunArtStudioをご覧の皆さまにおすすめなのが「スケッチジャーナル」。手帳スケッチや手帳イラスト、手帳絵日記などとも呼ばれSNSでもじわじわ人気が高まってきています。
趣味や日々の気づきや記録をイラストまじえて描いていく、大人の絵日記です。
日々の日記でもよいし、読書、映画など趣味の記録や旅の思い出、外食、お買い物記録などなんでもOK!必要なものは手帳(ノート)とペンや色鉛筆だけです。
今回はトンボ鉛筆の「色辞典」とクオバディスの「ライフジャーナル」を使ってテーマ別のスケッチジャーナルをご紹介します!ライフジャーナルは、目次ページ付、ドット罫線入りのシンプルなノート。用紙の色がホワイト、クラフト、ブラックと3色あるので使う色鉛筆との組み合わせによって仕上がりの雰囲気も変わります。

 

【1】風景や道中の楽しかった思い出、旅日記を書いてみよう!

 

 

 


Point!
1色だけでなく2,3色と色を重ねることで色の深みがさらにアップします!
塗る範囲や対象によって色鉛筆の角度を変えることで、より立体感のある色になります。

 

 

【2】出来事やtodo、スケジュールを描いてみよう!

 

 

 

 

Point!
クラフトペーパーは黒い鉛筆もカラフルな色鉛筆も相性がいいので、様々な表現を楽しむことができます。
優しいペールトーンの色味は、落ち着いたクラフトペーパーによく映えます。

 

 

【3】美味しかったものやお気に入りのメニュー。カフェメニューを描いてみよう!

 

 

 


Point!
一般的に絵を描くときは色を濃くしたい部分を塗り重ねていきますが、ブラックペーパーに塗るときはその逆、一番色を塗っていない部分が濃い影になります。色を塗った部分がハイライトになっていくので、その違いを楽しんでください!「筆之助パステル」などの隠ぺい力のあるマーカーで色を重ねると、より立体感が増します。

 

 

色塗りをしていくと「いろいろな色を使いすぎて画面がごちゃごちゃとする」ことがよくあると思います。そういう時は色鉛筆のトーンを合わせるとページ全体がまとまりやすいのでおすすめです!今回の記事を参考にぜひ鉛筆や色鉛筆での作品づくりしてみてくださいね。

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