みなさんこんにちは。
イラストレーター・デザイナーの櫻井志保です。
秋の花といえばコスモスを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
イラストを描くのは難しそうに見えますが、花びらが中心から放射状に広がる植物は、実は初心者の方でも描きやすいモチーフなんです。
今回はお手本をなぞって練習できるワークシートを用意しましたので、線画の描き方と、ABTを使った水彩風の着色にもチャレンジしましょう!また読書の秋にちなんで、しおりのテンプレートもお届けします。
ワークシートはこちらからダウンロードしてくださいね。
それでは始めていきましょう!
【準備するもの】
・A4サイズの水彩紙または画用紙にワークシートをプリントアウトしたもの
(見本はミューズのホワイトワトソンを使用。厚手の紙はプリンターが使えないことがあるので注意。)
・筆之助しっかり仕立て(耐水性のペン)
・ABT( 817, 772, 676, 993, 098 )
・水筆
・クリアファイル
・お好きなリボンや紐
・はさみ
線画を描こう
ワークシートの左側を使ってコスモスのイラストを練習しましょう。
薄く下描きされたイラストを耐水性のペンでなぞっていきます。
筆之助を使う場合はペンを立て、穂先を使うと繊細で細い線を描くことができます。
Point ペンを立てて穂先を使う
描きやすい順番は以下の通りです。
①花の中心を描く。粒々を並べて円を描くように。
②①で描いた円の中にランダムに点々を描く。
Point この部分はしっかり描かずにラフに描くくらいがちょうど良い。
③花びらを描く。
Point 一枚描いたら、次は向かいの花びらを描くと進めやすいです。
④全ての輪郭が描けたら、花びらの内側の線を描き入れて立体感を出します。
線画が全て描けました。
水彩風の着色にチャレンジしよう
ABTと水筆を使って水彩風の着色に挑戦してみましょう。
基本の使い方はこちらの記事も参考にしてください。
今回は、秋らしい落ち着いたカラーで着色します。
基本の塗り方は以下の通りです。
①1色目を作る。パープル(676)と濃いピンク(817)をクリアファイルに塗りつけ、2色の中間に水を数滴たらして色を混ぜます。
②好みの色ができたら花びらを1枚塗りましょう。
③②が乾く前に2色目のパープル(676)単色を花びらの根元ににじませます。
Point ちょこんと色を置くイメージで。色を置いたらいじらず、自然ににじむのを待つ。
④全ての花びらを塗り、完全に乾いたら中心部分にイエロー(993)を塗って仕上げます。
●花びらの色の組み合わせはこちらを参考にしてください。中心部分のイエローは共通です。
しおりを作ろう
慣れてきたら、ワークシート右側のテンプレートを使ってしおりを作ってみましょう。
色はお好みで組み合わせてください。
つぼみはグリーン(098)を水筆で塗ります。
つぼみが乾いたらABTの細芯を使って茎と葉っぱをなぞります。
全て塗り終えたら周りをカットして穴を開け、リボンを通したら完成です!
いかがでしたか?
線画はお手本をなぞってみると、「こうやって描くのか!」と発見や気付きがあったと思います。
今回は水彩風の着色方法をご紹介しましたが、もっと簡単に色鉛筆を使っても可愛く仕上がりますよ。
秋のムードたっぷりのしおりを挟めば読書がもっと楽しくなりますね。