Craftie Homeのアンバサダーさんに教わる、ハンドメイドアイディア
「FUN ART STUDIO」と「Craftie」の連載企画! Craftie Homeのアンバサダーさんにハンドメイドレシピや暮らしの中にハンドメイドを取り入れるアイデアをご紹介いただきます。
こんにちは! Craftie(クラフティ)です。
Craftieは、ハンドメイドを通じて、毎日の暮らしをちょっとだけ豊かにするモノやコトをお届けしています。そんな私たちの活動を一緒に盛り上げてくれるのが、ハンドメイドキットブランドCraftie Homeの アンバサダーのみなさんです。ものづくりが大好きな彼女たちは、同時に暮らしづくりの達人!今回は、その中の一人、刺繍作家のmegumiさんに、大切な人に贈りたい紙刺繍カードの作り方を提案してもらいました。
megumiさんってこんな人!
Craftie Home アンバサダー。趣味は刺繍、映画鑑賞、料理。映画では特にトワイライトの世界観が好き。2021年12月に、刺繍ブランド「Harvest」を立ち上げる。
https://www.instagram.com/megk1019/
贈り物には、手作りのカードで想いを伝えたい
普段から贈り物をする際にはメッセージカードを添えることが多いというmegumiさん。また、贈り物をもらったときも、手書きのメッセージカードは嬉しいので必ずとっておくそう。
「カードは市販のものでもかわいいものが簡単に手に入りますが、”‘手書き”のものはあたたかみがあって、贈るのも受け取るのも嬉しいなと感じます」(megumiさん)
刺繍作家であるmegumiさんが作るメッセージカードは、色鉛筆やペンでの装飾に刺繍をプラス。さらにオリジナル感を演出しています。布ではなく、紙に刺繍をする「紙刺繍」は、特別な道具がなくても始められ、刺繍をやったことがないという方でも気軽に取り組めるのが魅力です。
今回は、そんな紙刺繍を添えたメッセージカードの作り方を2種類、ご紹介します。
ハンドメイドレシピ1.
花芯に見立てたビーズ刺繍がポイント♪黄色いお花のボタニカルカード
最初にご紹介するのは、ぱっと明るい黄色いお花のカード。花びらの形に切り抜いた紙を重ね合わせた立体的なお花が目を引きます。お花の中心には、花芯に見立ててビーズ刺繍をプラス。megumiさんならではの刺繍アレンジで、さらに愛らしさがアップしました。
黄色いお花のボタニカルカードの作り方
【材料】
・画用紙(もしくはカード台紙)
・お好きなビーズ(今回は小ぶりのものがおすすめ)
・糸
【道具】
・ABT(カラー筆ペン)025/228/027
・水筆
・鉛筆
・消しゴム
・のり
・ハサミ
・針
・目打ちや画鋲など、紙に穴を開けられるもの
【作り方】
1.三つ折りにした画用紙に、お花の形を鉛筆で描きます。1枚のお花を2つずつ重ねて、一輪のお花を作ります。鉛筆で下書きができたら、ハサミでカットしましょう。
2.1で作ったものに、ABT(025)で色を薄くつけます。さらに、その上から水筆を使い、色をぼかしましょう。色をつけたら、2つをのりで重ね合わせて、1つのお花の形に仕上げます。お花の形に見えるよう、2つを少しずらして貼りましょう。
3. お花ができ上がったら、画用紙をカードの形にカット、もしくはカード台紙を用意します。お花の茎に使いたい色のABTを用意してください。
4. お花の茎を描きます。今回はABT(025)とABT(228)を使用しました。
5.茎を描いたら、お花をのりで貼り付けます。
6.続いて、お花の中心部分にビーズ刺繍をしていきます。
7. お花の中心部分に、糸を通すための穴を、目打ちや画鋲などを使ってあけます。穴があいたら、糸にビーズを通し、糸が目立たないよう1本どりでビーズを刺します。取れてしまわないよう、2〜3回ほど繰り返し刺しておきましょう。
8.裏側はこのような感じです。玉結びが難しい場合は、マスキングテープで貼り付けてもOKです。
9. お好みの数のビーズを刺繍していきましょう。3〜4つほどまとめて刺繍すると、かわいいですよ。
10. もう1枚のデザインも、同様に刺繍します。
11. 全てのお花に刺繍ができたら完成です。
「ビーズに関しては、穴に針が通る大きさでしたらお好きなものでお作りいただけます。今回のデザインは粒の小さいビーズがおすすめです!
裏面が最後にしっかり止まっていないと糸が伸びてビーズがぶらーんとなりますので、玉止めをする際は3〜4回はぐるぐるして止めました。こちらも手順7のように、目打ちや画鋲などで裏側から穴をあけておくと、針を裏から刺しやすくなります。
またガイド穴をあける際、穴どうしが近すぎると、穴と穴の間がやぶけて2つの穴がくっつき、大きな穴になってしまうので気をつけて少し離してあけるとうまくいきます」
ハンドメイドレシピ2.
糸で作ったバスケットが新鮮♪ ハンギングのカード
ハンギングをデザインしたカードです。ハンギングの部分を刺繍にすることで、よりボタニカルな雰囲気を楽しむことができます。通す穴が少なく、シンプルなデザインなので、紙刺繍に挑戦してみたいという方にもおすすめです。
ハンギングのカードの作り方
【材料】
・画用紙
・糸
【道具】
・ABT(カラー筆ペン)249/228/126
・IROJITEN(色鉛筆)OILYELLOW DL-3/MAPLE SUGAR D-4/CI-R D04/OIL YELLOW DL-3/CL-RD14 /CEDAR WOOD DL-1
・水筆(中筆)
・鉛筆
・消しゴム
・のり
・ハサミ
・針
・目打ちや画鋲など、紙に穴を開けられるもの
【作り方】
1.カードに、ハンギングのデザインを鉛筆で下描きします。
この時、図のように黒い丸を鉛筆で描いて、針を出す印をつけておきましょう。
2. 鉢植えの部分を、IROJITENで色を塗ります。色を重ねるとより深みのある色合いに仕上がります。
3. 葉っぱの部分はABTで色を塗りましょう。今回は249、228、126を使用しました
4.葉っぱの部分は、水筆で色を重ねるとかわいく仕上がります。ABTと水筆を併せて使うことで、簡単に水彩画風の色合いを出せるのでおすすめです。
5. 続いて、ハンギングの部分を刺繍していきます。針に糸を通してください。続いて、目打ちや画鋲を使い、1でつけた黒丸に、カードの裏側から表に向かって穴を開けます。
6. 葉っぱの絵の上に糸が重なるように、刺繍していきます。5で開けた穴を使い、図の番号順に針を出し入れしましょう。※「入」は表側から裏側へ針を通す位置で、「出」は裏側から表側へ針を通す位置になります。それぞれについている番号順に、刺し進めてください。「2.4.6入」と「7出」の穴は同じ場所になるため、糸が抜けてしまわないよう、「2.4.6入」と「7出」の位置は少しだけずらしておきます。
縫い始めは、玉結びをするか、マスキングテープで止めておきます。
7.黒丸の番号順に、刺繍を続けます。
8.「15出」まで終わったら、カードから少しはみ出すくらいの位置でカットしましょう。
9. もう一度針に糸を通し、「19.21入」と「20,22出」の位置に穴を開けます。「16入,17出,18入」は「10,12,14入/15出」と同じです。
8でカットした糸と同じくらいの長さ★の位置から、玉結びをせずにカードの表側から「16入」へ針を刺します。玉結びをしていないので、糸が抜けてしまわないように注意しましょう。続いて、「17出」から「18入」は輪っかを作るようにして針を入れます。※穴が重なり糸が抜けそうな場合は、出す穴を少しずらします。
10. 「19,21入」と「20,22出」で、糸の束を束ねるように刺繍します。
11. 余った糸を、お好きな長さでカットして完成です。
「刺繍糸で紐の部分を刺繍するとき、よりハンギング感を出すために3〜4本どりがおすすめです。私の刺繍は、色合い的に真っ白というよりは生成りをよく用いています。今回は、DMCのECRUというカラーを使いました」
紙刺繍を取り入れたカードの作り方、いかがでしたか?
「IROJITENやABTはたくさんの種類の色があり、IROJITENはダークトーンやペールトーンなど分類されていたので、使いたいイメージの色がまとまっていて選びやすかったです。今回は自身の刺繍ブランドであるHarvestのイメージから、渋めのダークトーンを選び多用しました」と、megumiさん。
自分だけのアイデアでカードを作れば、同じ内容でも気持ちの伝わり方が変わってきそうですね。
ぜひmegumiさんのアイデアを参考にして、素敵なカードづくりに挑戦してみてください。
次回は、引き続きmegumiさんがご提案するリースのカード作りとプレゼントBoxのラッピングアイデアをご紹介します!
写真/megumi
文/manami(Craftie Home)