minne の人気作家さんに聞く、作品レシピ
「FUN ART STUDIO」と「minne」の特別企画。毎月、minneで人気の作家さんにトンボ鉛筆の画材を使った作品レシピや使用方法をご紹介いただきます。
今回のminne作家さん
emiasahiさん
イラストレーターとして、雑誌や書籍、広告など幅広く活動。minneではショップカードやレターセットなど、オリジナルイラストを元にした作品を販売。
https://minne.com/@emiasahi
「リーフの卓上カレンダー」のつくり方
もうすぐ春。新年度のスタートに向けて、4月始まりの卓上カレンダーを手づくりしてみませんか。
カレンダーを彩るイラストモチーフは爽やかで大人っぽい“リーフ”に決定。イラストやレタリングにぴったりな、コシのある筆芯が特徴の「筆之助」を使って描いていきます。
それでは、さっそくつくっていきましょう。
用意するものはこちらです。
・筆之助しっかり仕立て
・透明水彩絵具(SAP GREEN、TERRE VERTE、CERULEAN BLUE)
・アクリルガッシュ(PERMANENT WHITE)
・工作用ニス
・ボール紙(スケッチブックの背表紙など)15×26cm
・厚い画用紙(波光 白)15×19cm 3枚
・クロッキー用紙
<使用した道具>
・三角定規
・カッター
・角丸カッター
・のり
・筆
・ローラー
・鉛筆
・シャープペンシル
・トレース台
・カッターマット
・新聞紙
1、フレームをつくる
まずはじめに、15×26cmのボール紙を用意し、左から3cm、13cm、23cmのところに、紙の厚さ半分くらいまでカッターで切り込みを入れます。
それぞれの切り込みでできた線を山折りにします。
片方の面を、枠縁1.5cm幅で残し、カッターで切り抜きます。
ガッシュを水で溶き、表面をローラーで白く塗ります。
両側の3cm部分は底面になるため、塗らなくてもOKです。各折れ目の溝や側面は、ガッシュを筆にとり丁寧に塗りましょう。
白いガッシュが乾いたら、上からさらにニスを塗ります。それぞれの折れ目や側面も丁寧に塗っていきます。
ニスが乾いたら底面を重ねて、のりか両面テープで貼り合わせれば、フレームの完成です。
2、カレンダーをつくる
次に、カレンダーをつくります。15×19cmの画用紙を3枚用意し、それぞれ半分に折ります。
クロッキー用紙にカレンダーの下書きをします。
フレームの窓部分のスペース右側に、1cm角で横7マス×縦6マスの線を書きます。左側には月名を書く目安の線を書いておきます。
植物図鑑などを参考に、お好みのリーフを12種類描きます。季節感を意識しながら、いろんな形のリーフを選ぶとたのしいですよ。
トレース台の上に、下書き、画用紙の順に重ねて、筆之助で文字を書いていきます。
今回は、基本はブラック(墨)、日曜祝日はカラーを使って書きました。
使用カラーは下記の通りです。参考にしてみてください。
4・10月 ブルー
5・11月 パープル
6・12月 ピンク
7・1月 オレンジ
8・2月 レッド
9・3月 ブラウン
筆之助で文字を書くときは、横線や曲線はペンを立てて細く、縦線は力を入れて太く書くようにすると上手く書きやすいです。月名は左側のスペースの真ん中上寄りに、全体的に大きく太い線で、曜日の小文字は小さく細い線で書きます。
リーフは、下書きの上に画用紙を重ね、ちょうどいい位置に配置したら、透明水彩絵具と細い筆でなぞるように描きましょう。緑と青の絵の具をパレットで混ぜながら、理想の色をつくります。文字と同様に、細い線は丁寧に繊細に描くのがポイントです。
筆之助のグレーで、リーフの上から葉脈の線を細く描くと、表情が生まれました。
他の月も同様に、緑の色を微妙に変えながらリーフを描き、葉脈や茎を筆之助のグレーや茶で細く描いていきます。
4・5月の裏面に6・7月、8・9月の裏面に10・11月という順で、それぞれ裏面にも文字やリーフを描いていきましょう。
すべての月の文字、イラストが完成しました。
コーナーカッターで画用紙の四方を角丸にします。角丸にすることで、フレームへの出し入れがスムーズになります。
カレンダーを3枚重ねて半分に折り、フレームに差し込めば完成です。
どんなテイストのお部屋にも馴染む、シンプルで爽やかなリーフの卓上カレンダー。みなさんもぜひ、この手づくりカレンダーとともに、新年度をたのしくお過ごしくださいね。
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