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【FUN ART LOVERS】 Vol.9 田村大
アスリートの絵を通じ、
大人の皆さんにパワーを届けたい。

アスリートの絵で、海外はもちろん、日本でも注目度の高いアーティスト・田村大さん。なぜ、アスリートを描き続けるのか? どんな風に描いているのか? 躍動感溢れる彼の絵が生まれる現場を覗かせてもらいつつ、将来のことやアートに触れる醍醐味などを聞いてきました。

 

————まずは、アーティストになるまでの経緯や現在の活動を教えていただけますか?

 

「大学卒業後、専門学校に進学して、卒業後はバスケットメーカーに就職しました。デザイナーとして、ウェアのデザインをしたり、ロゴ作成をしたり、広告を作ったり。あるとき、プロバスケットリーグで優勝したチームのメンバーの似顔絵を描く機会が。その際、似顔絵を描く面白さに目覚めて、20代後半でカリカチュアの会社に転職しました。カリカチュアとは、性格や特徴を誇張した似顔絵のこと。商業施設に入った店舗などで、7年ほど働きました。その間で描いたお客様の人数は3万人以上! 自分でもびっくりな数字ですね。
カリカチュアの仕事をしている2016年、似顔絵の世界大会と言われるISCAカリカチュア世界大会で優勝しました。初めて挑戦したときは10位、翌年は都合がつかず出場できず、2回目で4位、そして3回目にして優勝を勝ち取った感じです。このときの経験は自分の大きな自信になっていますね。
退職後はアーティストとして、NBA選手を筆頭にアスリートの絵を描き、インスタグラムなどのSNSに投稿していました。おかげで、いろいろな縁をいただき、今では、日本におけるNBAのオフィシャルパートナーである楽天と業務契約をさせてもらい、NBAから直にオーダーを受けたりもしています」

 

 

————カリカチュアで3万人以上!とは、すごい数ですね。大さんが今でも忘れられない、当時の印象的なエピソードはありますか?

 

「当時は初見のお客様を10分、15分という短時間で描き上げなくてはいけなくて。そのためには相手の顔の特徴などを瞬時に掴み取る必要があるので、コミュニケーション能力が非常に試されていた気がします。僕はもともと基本的に人と話すのが好きなので、それはかなり役立ちましたね。ちなみにライブで描くので、良くも悪くも、お客様のリアクションをダイレクトに見ることができる現場。そして、描き手がベテランだろうが、新人だろうが関係ありません。だからこそ、僕は周りの描き手から抜き出たくて、独学で骨や筋肉などを徹底的に研究し、描き方のスキルを習得していました」

 

 

————現在は具体的にはどんな画材を使って、どんな絵を描いていますか?

 

「僕はもっぱら、マーカーで手描きです! ウェブ限定で公開する作品を描くときや、手描きの絵をスキャンして補正をしたり、背景を整えるときはiPadやMacも多少使いますが。主にケント紙を使って、下書きはシャーペン、線画は水性ペン、彩色は油性マーカーが多いです。費やす時間は8割が線画、残り2割は彩色といったところ。例えば、肌の彩色に使用する色は意外と少なく、3色くらいかな。重ね塗りをして濃淡を出しています。クオリティを上げたいときは、色鉛筆を使うことも。色鉛筆を使うと、色の境目が滑らかになったり、グラデーションを出しやすくなります」

 

小さなスケッチブックなら、1枚2時間程度で描き上げるそう。こちらはNBA選手のデアンドレ・ジョーダンやデニス・スミスJr.、ボクサーのメイウェザーなどを描いた絵。

 

————そもそも、手描きの魅力はどんなところだと思いますか?

「原画があるという点かな。絵画展などで直接絵を見ることの良さって、やっぱり原画を見られることだと思うんです。ゴッホの原画なら、あのゴッホの存在をその作品を通じて直に感じられる気がして。画家がときには苦悩したりして、何カ月、何年もの時間をかけて描き上げたであろうその作品の原画は、まるで時代を超えたタイムカプセルだなと常々思います」

 

 

————大さんと言えば、NBA選手などのアスリートの絵で有名ですが、なぜ、彼らアスリートを描き続けているのでしょうか?

 

「僕自身、インターハイなどにも出るほど、バスケに夢中の青春を送っていました。大学時代はバスケ部の活動と並行してスポーツインストラクターのアルバイトもするなど、スポーツ全般が自分にとって切っても切り離せないもの。そんなわけでスポーツ、なかでもバスケ愛が大きいこと、それに伴って、言わずもがな、アスリートへの尊敬や憧れもあります。

日頃から思うのですが、海外ではスーパーマンやスパイダーマンなど、大人がヒーローの漫画が多い一方、日本ではほとんど見かけません。僕を含め、日本人の大人には“大人のヒーロー”があまりいないからこそ、アスリートをヒーロー視している気が。彼らは生身の人間ではありますが、彼らの強靭な肉体、躍動感ある動きを見ていると、まさにヒーローに思えますよね。そして、ときには怪我やスランプなど、思いがけない壁にぶち当たって……。でも、それを乗り越えていくその生き様は、職種や世代が違っても、僕たち大人に大切なことをたくさん教えてくれると思いますし、自分の人生を彼らの人生に重ね合わせている方も多いんじゃないかな。だから、僕はアスリートを描き続けたいし、その絵を通じて、日本の大人にパワーや勇気を少しでも与えられたら嬉しいなと思っています」

 

楽天の仕事として、2018年の「BACK 2 BACK CHAMPIONS」で優勝したNBAチーム・ウォリアーズのメンバーを描いた作品。監督を含め、15名を1枚に収め、迫力を出したそう。

 

MLB Japanともつながりがあるため、ヤンキースの田中将大選手など、メジャーリーグ選手を描くことも多め。「それぞれの選手の一番の“必殺技”を切り取るイメージですね」(大さん)

 

インスタグラムでアスリート以外に人気なのは、和モチーフの絵。葛飾北斎の「富嶽三十六景・神奈川沖浪裏」をイメージさせる波打ち×富士山の絵は、海外のフォロワーから反響大だったそう。

 

 

————昨今、SNSはアーティストにとって、自分の作品を多くの人に知ってもらう大切なツールの1つになっていると思いますが、大さんはいかがですか?

 

「僕もインスタグラムをフル活用していますね。絵をアップするときは、タグ付けがマスト。そうすることで、多くの方々に拡散されやすい。絵にした対象者本人の目にも入りやすくなります。

実は僕がNBAのオフィシャルパートナーの楽天と絵業務の契約ができたのも、インスラグラムのおかげ。三木谷浩史社長の誕生日に似顔絵を描いて、アカウントをタグ付けさせてもらったんです。そしたら、ご本人が僕をフォローしてくださって。そのあとすぐに、自分の目標がNBAと契約すること、経歴や思いを書いたDMを送りました。そしたら、三木谷社長が社内のNBA担当者に繋いでくれて、楽天本社に呼ばれ、絵業務の契約をすることになったんです。そして、現在は『Rakuten TV』などの公式インスタグラムに載せるNBA選手たちの絵制作などをさせてもらっています」

 

 

————経験を積まれている中で、現在、アーティストとして活動する上で大切にしていることはどんなことですか?

 

「もちろん、日々絵を描き続けること。僕は今まで本当にたくさん絵を描きまくってきた自負がありますし、今も旅行や帰省など以外は毎日絵を描いています。そういった技術以外でいうと、『夢は常に大きく!』ということですね。ただし、夢の設定にはポイントが。僕のような仕事の場合、『絵で食いたい』ではライバルが多すぎます(笑)。でも、『NBAと契約したい』に絞ることで、ライバルはぐんと減ったわけです。夢の設定方法1つで、無謀とも言われるくらい大きな夢でも、叶えられる確率はアップすると思います。大きな夢を設定したら、あとはそこから、じゃあどうしたらいいか、細かい目標設定を決めて実行していくのみ!」

 

 

————日々、アスリートの絵を描いていて、嬉しいことはどんな瞬間ですか?

 

「やはり、さまざまなアスリートの皆さんと直接お会いできること。海外のアスリートが来日する際は、どんなに短時間しか会えなくても、フットワーク軽く各地に飛んでいくように。そこで、ご本人を描いた絵をプレゼントするのが至福のひとときです。こういう時間が僕の絵を描くモチベーションにもなりますし、インスピレーションを与えてくれます。

そういえば、元NBAのデニス・ロッドマン選手が、僕が描いたロッドマン選手と息子さんの絵がプリントされたTシャツを着てくれたんです。子供時代は僕がロッドマン選手のTシャツを着ていたのに、まさかこんな日が来るとは!と感動しました。あとは、小学時代から一番の僕のヒーローであるマイケル・ジョーダンに本人の絵を渡せたら、もう最高ですね」

 

 

————普段、作品を描かれる日の1日のスケジュールを教えてください。

 

「1日のスケジュールは午前10時に起床、筋トレ、11時30分〜12時に絵を描く、12時に昼食、その後、昼寝と買い物、16時〜18時に絵をまた描いて、18時に夕食。19時に仮眠、20時〜22時まではトレーニング、ヨガ、ランニング。23時〜夜中の3時まで、絵を描きます。体を鍛える時間が多く、アーティストとは思えないタイムスケジュールですよね。でも、おかげで、絵を長年描いていても、肩こりとは無縁ですよ(笑)」

 

実はアスリート以外に、アーティストを描くことも多くなってきているそう。こちらはヒップホップ好きにはたまらない2PAC。表情はもちろん、肌の質感や筋肉の状態など、とことんリアルにこだわって。「作業を始めると、あっという間に2時間経っていますね」(大さん)

 

————ちなみに大さんのアトリエはすごくシンプル。余計なものがなく、とても片付いている印象ですが、絵に使う資料などはどうされているんでしょうか?

 

「そうなんですよ、僕のアトリエは本当に物が少ないんです(笑)。あるのはデスクとイス、ペンなどの画材、パソコンとiPadくらい。絵を描くときに必要な資料収集やインプットはその都度して、終わったらすぐに断捨離してしまうんです。だから、特定の資料などを長年キープしておくということが皆無。こうすることで、自分自身も常にクリア、真っさらな状態でいられ、新鮮な気持ちでアプトプットできる気がするんです」

 

 

————今後の夢やプランも教えていただけますか?

 

「僕はアーティストとして大好きな絵を描き続けるのはもちろん、アーティストという仕事をビジネスとしても成功させたいと思っています。だから、マーケティングなど、ビジネススキルが優秀な友人2人と会社を立ち上げ、活動をしています。好きな絵は描けても食べていけないという、“アーティストあるある”を覆して、アート×ビジネスを両立するのが目標なんです。そのためには、作品を描きあげるスピード感は重要! 何カ月も時間をかけて描くことが悪いわけではありませんが、ビジネス面で成功もしたい僕はいかに速度を早く描くかを意識しています。

そして、目指すのは『有名アスリートを描く田村大ね』ではなく、田村大という自分自身の知名度を高めること。有名なアスリートたちに『きみに描いて欲しい!』と熱烈オファーをされるくらい、世界的なアーティストになれるように頑張りたいと思っています」

 

 

————ABTと筆之助を使ってみて、使い心地はいかがでしたか? また、今後、どんな風に活用されたいですか?

 

「僕は普段、もっぱら油性ペンを使っているので、水性のABTは新鮮でした。複数の色を混ぜて、水彩画のような柔らかい絵が描けそうなので、これから本格的に使うのが楽しみです! 筆之助も線画に力を入れる僕にはぴったりです。ぜひ、ABTと筆之助を使って、アスリートの絵も描いてみたいですね」

 

ABTと筆之助の魅力を知ってもらおうと、FUN ART STUDIO監修のハンドレタリングの入門書『Casual Hand Lettering Life』(主婦の友社)をプレゼント。

 

————今回ご登場いただく本サイト「FUN ART STUDIO」のコンセプトは、「アートをもっと楽しく、身近なものにする」なんですが、大さんは読者の皆さんにアートをどう楽しんでほしいと思いますか?

 

「上手い下手は関係なく、“楽しむこと”を重視してほしいですね。日本は海外に比べ、アートがそれほど身近にないから、自分で絵を描くのはもちろん、飾り方や発信の方法もわからないというケースが多いと思うんです。でも、難しいことは考えずに描いたり、見たり、どんどん発信していったらいいんじゃないかな」

 

 

————大さんの絵を見て「自分でも描いてみたい」と思った方がたくさんいると思います。そんな方々にアドバイスをお願いします!

 

「褒めてくれる人がいると、絵を楽しく長く描き続けられるはず! だから、褒めてくれる人を探してみてください(笑)。それこそ、インスタグラムなどのSNSにアップするのもいいかもしれません」

 

 

————ABTで描いてくださった大さんの「FUN ART STUDIO」、見ているだけで楽しい気分になりますね。

 

「そう思ってもらえたら本望です! あえて彩色しない箇所を残して描きました。色を入れることは命を吹き込むこと、色を入れることは楽しいよ! だから、自分で色を選んで塗ってみてというメッセージを込めたつもりです。皆さんにもABTで彩色する楽しさを味わってもらえたら嬉しいですね!」

 

文字1つ1つがキャラクター化され、しかも表情も色彩も豊か。見ているだけで、楽しい気分に! 「いつもとタッチが違う可愛い系ですが、実はこういうタッチも得意なんですよ(笑)」(大さん)

 

全部を彩色せず、シャーペンで描いた部分をあえて残したそう。「自分だったら、ここをどんな色で彩ろうかな?」と、想像しながら見るのも楽しい!

 

 

 


Profile

田村大

1983年生まれ、東京都出身。アーティスト。似顔絵の世界大会であるISCAカリカチュア世界大会にて、2015年4位、2016年総合優勝。インスタグラムのフォロワーは10万人を超える。2017年までの7年間、似顔絵制作会社に勤務し、累計3万人の似顔絵を制作。2018年より独立し、絵を通じて企業のマーケティングを支援するDT合同会社を立ち上げ、代表に就任するとともに、2019年からは本格的にアーティストの活動の場を広げている。
Instagram「dai.tamura

 


撮影/黒澤俊宏
取材・文/濱田恵理

 

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