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【FUNART JOURNEY】tour.2 ヨーロッパの変わらないグリーティングカードの楽しみ

アーティスト・プロフィール

大成哲(アートサバイブログ)

旅する感覚でアートを楽しむ“FUNART JOURNEY” 
海外の日常にあるアートの楽しみ方などを現地からのレポートでお届けします。
前回に続いてチェコ在住の彫刻家・大成哲氏が代表のアートサバイブログが「ヨーロッパの変わらないグリーティングカードの楽しみ」をレポート。

Have a fun art journey !

 


 

ホリデーシーズンの到来で浮き足立つ人も多いこの季節、街中がギフトを買い求める人々で溢れています。贈り物をする時に忘れてはいけないのが、グリーティングカード。イベントやお祝いのタイミングに合わせて送ったことがある人も多いでしょう。今回はこの「カード」にスポットを当て、ヨーロッパ、プラハのFUN ARTを紹介します。

 

 

メッセージを送るカードとして代表的なものにポストカードがありますが、皆さんは「ポストカード」と「グリーティングカード」の違いはご存知でしょうか。ポストカードは「郵便はがき」を指しますが、グリーティングカードは「メッセージを送るカード」の総称です。ポストカードにもメッセージを添える人が多く見られるので、広義的には同じと考えて良いかもしれません。

 


カード文化は1860年代の印刷技術の発達により、欧米を中心に広まりました。ヨーロッパの中心に位置するチェコ共和国も例外ではなく、今でも生活の一部となっています。カードは街中の至る所で見かけることができます。文房具店や雑貨店はもちろんのこと、スーパーの一角に大々的に広がるポストカードコーナーを見ると、いかに生活に馴染んだものなのかが窺い知れます。
もちろんインターネットの普及によって以前よりも送る機会が少なくなってきていると聞きますが、まだまだ需要はありそうです。SNSで簡単にコンタクトがとれる現代に、アナログなメッセージを送る意味は何なのでしょう。昔と今のカードを比べると、そのヒントが見つかるかもしれません。

 

 


■昔のカード
チェコには古物を扱うお店がたくさんあり、古い雑貨や家具に紛れて使用済みのカードが売られています。昔の人々がカードにどのような思いを残していたのか。生活の一部としてカードをどのように楽しんでいたのか。そして、どのようにしてアンティークショップに流れ着いたのか。想像するだけでもロマンがあって楽しいものです。

 
線画のイラストが描かれたこちらのカード。宛名に何も書かれていなかったため、未使用のまま個人保管されていたのでしょう。中央と右のカードに書かれているメッセージはドイツ語です。他国と地続きのチェコでは近隣諸国のカードも見つかりますが、もしかしたらチェコスロバキアがドイツ語を話していた時代のものかもしれません。
 

左:堂々とした線で描かれた大柄の男性。担いだ袋の中には、世界的なお菓子RITZからHOTELOLIMPIAと書かれたものまで。大きな風呂敷からは泥棒が連想されますが、泥棒のステレオタイプは年代・地域で変わらないのでしょうか。それともイラストの男性は泥棒ではないのでしょうか。

 

中:「Kaffee Platten」で食事中のイラスト。添えられたメッセージを調べると「面白い – 好きなものは食べられる、どんな仕事も好きではない」。第二次大戦頃のチェコスロバキアはナチス政権下にあったため、ドイツ語が公用語として制定されていたことから、それに対しての風刺的なポストカードだろうと思いました。

 

右:風見鶏に吊るされたメッセージは「注意 塗装したて!」。日本で塗装したての物というとベンチですが、ここでは風見鶏なんですね。イラストの風俗習慣の違いか、冗談なのか、どんなコンセプトか気になります。

 

 


犬シリーズ。
チェコはDog-Friendly Countryとしてもヨーロッパでは有名です。いつでもどこでも散歩だけではなく犬と一緒にレストラン、カフェなどの室内でも見かけます。古いカードにも犬が使われているということは、長年愛されているのでしょう。何かを訴えるような目をした犬たちに添えられたメッセージはチェコ語で「寂しいよ・・・」「とても寂しいよ・・・」「君から離れたくない!」。日本では寂しがりやの動物の代名詞はウサギですが、チェコに倣うと犬になるのでしょう。

 

 


続いてはカフェの一角で見つけたカード。同じ在庫が何枚かあるところを見ると、おそらくデットストックでしょう。新しいカードに混ざって販売されていました。メッセージはそれぞれチェコ語で以下の通り。

 

左:仕事中にお酒を飲んでもよいものか?働くのをやめよう?
右:ニュースなし ー グッドニュース!

 

チェコ人はブラックジョークを好むのですが、こちらも皮肉が効いてます。どのようなタイミング
で送られるのかはわかりませんが、こんなカードを送り合うのも楽しそうですね。

 

 

番外編ですが使用済みの封筒も見つかります。これらの中には、カード文化が発達し始めた1860年以前のものもあります。おそらく印刷技術が発達しきっていなかったこともあり、無地の封筒が多かったのでしょう。思い思いにペンを滑らせ書かれた宛先、バランスよく小刻みに配置された切手、ランダムに押されたスタンプ。同じ無地の封筒でも、送り手によって全く違ったデザインに仕上がっています。
 

 
■今(2022年)のカード
 

 

 

当時の生活が垣間見れるアンティークのカードは、今見ても楽しくなるものばかりです。さて、それでは現代のカード事情はどのようになっているのでしょう。

 


チェコでの生活は、いつでも傍に花があります。フラワーショップは街の至る所にあり、色とりどりの花でディスプレイされた様子に思わず立ち寄ってしまいます。こちらのショップでは花に紛れてカードが売られていました。チェコ人は些細なことでも花を贈ります。その中でもひときわ特別な気持ちを伝えたい時には、メッセージを添えます。ちょっとしたひと手間を加えることで思いは何倍にも増して伝わることでしょう。

 
 

ステーショナリショップにあったこちらのカードには、ベビーを連れた人々のイラストが。ベビーについての会話で盛り上がっているのかと思いきや、チェコ語でのメッセージは以下の通り。

 

ーあ、そうそう。鼻水が止まらなくて・・・。
ーこっちもオナラが・・・。
ーうちも歯が・・・。

 

思いのほか生活感がある会話が繰り広げられていて笑ってしまいます。
 
イラストに描かれている人々にも着目してみましょう。髪の色や顔立ちが三者三様なので、おそらく違う人種だと思われます。また、髪の短い女性や、ベビーカーを押す男性からは、ジェンダー平等への意識が感じられます。

 

 


こちらはセレクトショップで見つけたカード。雑貨から衣料品まで、プレゼントに良さそうな商品を扱っていました。プレゼントにそっと添えるために一緒に販売しているのでしょう。写真にあるようなバースデーメッセージだけでなく、ウェディングメッセージや引っ越しをする人へのメッセージなど様々なシチュエーションのカードがありました。

 


丁寧なイラストが施されたこちらのカードは、紙専門店の一品。チェコの伝統である手漉きの紙を製造する会社が前身となり、今では手漉き紙以外にも上質紙を使用した商品も扱っているそうです。
写真のカードはチェコのクリスマスの風景です。チェコのクリスマスは独自の文化があり、毎年12月20日頃から街中に鯉を売る人々が現れ始めます。そしてイラストの左側にいるカップルのように鯉を購入した後は、自宅のバスタブで泳がせ泥を抜き、クリスマス当日にはメインディッシュとして食卓に並びます。他にも、チェコ人が大好きな林檎や洋梨、チェコのクリスマスには欠かせないお菓子ペルニークが描かれていて、チェコの風俗習慣が詰め込まれています。

 

 


最後は、同じ紙専門店見つけたポップアップカード。封筒を開くと、中にあるプラハ城が飛び出します。上質な紙に印刷されたイラスト。そんなイラストをブラッシュアップするさりげないデザイン。とても品があるカードです。旅先からカードを送る人も多いでしょう。このような素敵なデザインのカードが異国から送られてきたら、受け取った人も喜ぶこと間違いありません。

 

 


■今も昔も変わらない「FUN ART」
今と昔のカードを見てきましたが、いかがだったでしょうか?
旅行先から送るカードや、感謝の気持ちを伝えるカードなど、様々な用途のカードがありましたが、今も昔も思わずクスリとしてしまうようなウィットに富んだデザインが多いように感じました。きっとそこには「カードを受け取る人を笑顔にしたい」という、気持ちが隠れているのでしょう。そんなカードの中から、どのカードを送るか選ぶ時間、実際にペンを取り相手を思い浮かべながらメッセージを書き添え、切手を貼りポストに投函し、カードが相手に届くのを待つ。
即時性のあるネット上のメッセージとは別の楽しみや時間の過ごし方が今も昔も変わらずあるのではないでしょうか。
 


写真・文/大成哲(アートサバイブログ)

チェコ共和国首都プラハ在住。彫刻家の大成哲を代表とするメンバーで。アーティストハウツーや東ヨーロッパの芸術文化情報などを発信中。
https://artsurviveblog.com/

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